「 北条泰時 」 一覧

院宣を書く筆を探し始め、肩を回し始めてるはずです。
院宣スタンバイ。

だからと言って、先妻たちの名前を引き合いに出すとはなんて嫌なやつなんだ…。

未来の計画として「御所を西（六波羅）に遷す」というとんでもないことを無邪気に言い出す源実朝。

何度も言うようですが、公暁が将軍になろうとすると、北条vs三浦の戦いがすぐに起こります。
北条が推す将軍以外を擁立しようとしただけで「和田合戦」は起こったんですよ？

公暁じゃないと源氏の血筋が守れない、は源実朝だからこそ思うことでしょう。
将軍はお飾りなので高貴であればハクもつく、というのは政治の実権を握っている、北条側の理屈のはずです。

そして「ここまでじゃ」と和田義盛はあきらめた。
良かれと思ってやった、お坊ちゃんの行動が、結局は人を追い詰める結果となった。

北条氏を滅ぼして自分が将軍を補佐する立場にまでのぼり詰めたとしても、自分の器ではないと知っていたのか…。そして彼には起請文など、なんの意味もない。

それにしてもどれも、執権・北条と将軍との軋轢を感じさせる暗鬱で、陰険なエピソード群になってきましたね…。もはやその実体は「穏やかな“だけ”の1日」…。

歴史には残っていない闘争を勝ち抜き、政治的な圧力を増し、巨大権力をドライヴしていく北条ヨシトキ。
かりそめの安寧は、8年ほどしか続かないのです。

色ボケジジイとは言えこの企てには理がないことを悟っている北条時政は、家族との別れを演じ、自分の破滅（失脚）へのルートを引き始めた。

彼を顕彰する史跡や碑石、お寺や塚がこれだけ各所にある（残っている）ということは、権力を恣（ほしいまま）にした北条氏が長く、「申し訳ない」と思ってた証拠なんじゃないのか…と、思えてくるのだ。

権力欲に取り憑かれた悪女・りくに押し切られ、畠山討伐が動き出しました。
逆に、この時点で北条ヨシトキが暗殺技術者を動員してりくを暗殺していれば、おそらく畠山滅亡は防げた。
なにやってんだヨシトキ。

その意図すら見透かして、のらりくらり躱（かわ）す三浦義村。食えぬ男よ。

北条政子は子を思うあまり、忘れてしまっていたのかも知れません。
彼が怪しげな髑髏に象徴される、血塗られた血統であることを。
殺さなければ殺される、略奪と殺人の世界の頂点に立たされてしまっているということを。

それが正しい、と言い切れるものではないですけれど、北条ヨシトキの正義として、一幡は殺すことこそが最善、だったのです。

だから「首を斬る」というあからさまな殺人よりも「業火の中で死にました」という、誤魔化した言い方になっている。

阿野全成の処刑、これで源義朝の息子たちは皆、死に絶えてしまいました。
またもや何もできない北条ヨシトキ。

のちに鎌倉全土が震撼する巨大な事件を起こす、善哉（ぜんざい）が生まれました。
恐怖の前フリはいつも、祝福とともに降りてきます。

あまりにもあっさり譲られた、恐怖のリーサルウェポン「善児（ぜんじ・梶原善）」。
殺戮マシーンが北条ヨシトキ（小栗旬）に、簡単に誰でも暗殺できる道具が渡りました。

けっきょく最年少、北条ヨシトキがが加わり13人に。

渡された観音像。
この姉弟が、鎌倉を、北条を守る。
ものすごく重要なシーンでした。

比企尼（ひきのあま・草笛光子）は源頼朝の死を、完全に予感…してたんちゃうんかい！！！

伊豆山権現での、女性だけの「父は変わりました」というような、人物描写がことさらに必要だったんですね。

幕府と言えば鎌倉を指し、鎌倉と言えば幕府のことを言う、という状態に。

いや、わかるでしょ？？？って思いません？