第32回「災いの種」をご覧いただきありがとうございました。
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※配信期限 : 8/28(日) 午後8:44 まで
※要ログイン#鎌倉殿の13人#金子大地 pic.twitter.com/PEsSecnyaI— 2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」 (@nhk_kamakura13) August 21, 2022
恐るべき早業で
比企を滅ぼした北条。
千幡を鎌倉殿都する
新体制が生まれる。
しかしそこには既に、
大きな亀裂が入り始めている。
政子が差配したとしか
千幡(せんまん・源実朝・嶺岸煌桜)が次の鎌倉殿に…という朝廷への知らせとは、死ぬと踏んでいた二代目・源頼家(みなもとのよりいえ・金子大地)が回復してしまったことにより、おかしな順番になってしまいました。
これを決断できるのはおそらく、北条政子(ほうじょうまさこ・小池栄子)しかいないんですよね。
その知らせを打ってしまったらもう元には戻れないはずなので、「源頼家をなんとかせねば」ということになってきた。もはや北条氏の思い通りに動かせるようになった鎌倉の政治ですから、方向性が決まってしまいました。つまりは源頼家排除・三代目擁立。
北条政子からすると源頼家・千幡ともに、源頼朝(みなもとのよりとも・大泉洋)の間にできた実子です。この頃すでに鎌倉の政治運営を進めていくには、尼御台所として北条政子の決断は、欠かせなかったでしょうね。
それにしても、病床で伏せってるだけの人を前にして「次の将軍を決めることにしました」とするには、「なんとなく助からないと思った」だけでは証拠不十分だと思うんですよね。
おそらく、「これって、死ぬよね」的な兆候が病床の源頼家には何か、出てたんじゃないでしょうか。「たとえ命が繋がっても、これはさすがに将軍職は無理」な兆候があったとしか思えません。
ドラマの役割
連続して殺し合いが始まる鎌倉、後世から見ると、最初から欲得ずくのみで計画的で、利害の衝突だけでどんどん家どうしの殺人と衝突が起こってる…ように感じるんですが、本当はそこに、各人の抑えられない感情の渦があったはずですよね。
そこはもう、ドラマで補完する…ということなります。
セリフとか言い回しとかそういうことではなくて、「こうやって拗(こじ)れるんだな…」みたいな、歴史的な文書には残らない人間模様を感じる方法として。
もちろん、ドラマには演技として、どうしても現代の価値観が放り込まれてしまうんですが、そこは仕方がないことです。
そんな感傷がこの時代にあるとは思えない…みたいな批評はできるし(特に恋愛っぽいシーンに対して)、親子関係や上下関係はもはや現代からは想像できない異世界、と言っていい平安末期(鎌倉初期)だったでしょうから。
母子である北条政子に源頼家は、親子の対話の中で「何があったのですか」と真摯に問いかけましたが、もはや彼の理解を超えていた。母もそうであることを忘れて「北条の奴らだ…」と唸るほどに、激情に飲み込まれていく。そして「自分の血筋が滅ぶ」ことを恐怖した。いや、自分にもその北条の血が流れていることに憤怒した。
母に「お前もだ(雷鳴)!!!」と叫びました。
冷徹かつ強権な北条政子はこれを持って「鎌倉殿・ご乱心」の契機と捉えたでしょう。
逆に言えば北条政子は、これを引き出すために直接会ったのかも。
源頼家が復活し、一幡(いちまん・相澤壮太)が死に、千幡が三代目候補になるのなら、その千幡が死ねば次は善哉(ぜんざい・長尾翼)です。
順番としては、源頼家が元気になって盛り返し、その線(善哉推し)で大きな権力闘争に乗り出すかも知れない。
権力闘争は常に「誰が次の最大権力者になるか」という目的に絡み、「その権力の近い場所に座れるかどうか」を狙う周りの椅子取りゲームが殺し合いに発展します。上に書いたように、北条は権力を比企から奪うために滅ぼし、比企は源頼朝ー源頼家ラインを保持するために北条を滅ぼそうとしていた。源頼家ー一幡ラインが消えた今、千幡ラインを保守する北条は、源頼家を排除するしかなくなった。
慈円(じえん・山寺宏一)が出てきました。
この人は坊さんですが、あの九条兼実(くじょうかねざね・田中直樹)の弟です。
『愚管抄』の著者であり、この書物には『吾妻鏡』とは違い、本当のこと(京からの見聞を含む)が書かれていると言われています。
先日、『ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ』の舞台挨拶で、山寺宏一さんは木村昴さん(以仁王)をいじってましたが、ご自身の出演はこの時点では、まだ言えなかったんでしょうか。
慈円の夢。
「失われた宝剣の代わりが、武家の棟梁・鎌倉の将軍、と」。
夢はこう言った、という説明でしたが、この言葉が「夢の中の、誰の言葉だったか」は明らかにしませんでした。
後鳥羽上皇最大のコンプレックスである「宝剣」をわざわざ持ち出すというのはどういうことなんでしょうね。そこをつついて、良いことなんかないはずなのに。後鳥羽上皇は、ついに直接会うことはなかったにせよ、源実朝の名付けをしたと言われています。
サネ???
確かに「さね」というそうです。
それは専門用語として、今でも使うんですね。
フローリングの部分張り替え方法
フローリング材は、単に接着剤で固定されているわけではなく、長辺方向の横面にある実(さね)と呼ばれる凹凸の溝とでっぱりを交互に組み合わせることで、固定されています。部分的なフローリングの張り替えには、このさねの扱い方によって、次の2つの方法に分かれます。(1)さねを切り落とす方法
まず、トラブルが発生したフローリングの周辺をマスキングテープなどで固定し、取り替えるフローリングの範囲を決めます。その後、表面の溝に沿ってカッターや丸ノコなどでさねの部分ごと切断。切り取った部分のフローリングを下地から引きはがし、下地の表面をならした後あと、接着剤を使って新しいフローリング材をはめ込みます。この工法を用いて自分で作業を行う場合、まず気を付けなければいけないのは、合板フローリングの場合、見た目の溝と実際のフローリング材の切れ目が一致しない場合が多いことです。
合板フローリングとは、天然木の一枚板である無垢フローリングに対し、薄い合板を何枚か接着剤で貼り合わせ、その表面に天然木の薄板を貼り付けたフローリング材のことです。多くは、幅30.3cmの板材の表面に2本の溝が掘られており、幅10cmのフローリング材が3列並んでいるように見える、もしくは1本の溝が掘られており、幅15cmのフローリング材が2列並んでいるように見えるなど、一見幅の狭いフローリング材が複数列並んでいるように見せている製品です。よく観察すれば本当の溝かどうかはわかりますが、もし間違えてしまうとつなぎ目以外の場所で板を分断することになってしまいます。また、さねを切り落としてもフローリング材は接着剤で固定されていますので、引きはがすのには力が必要です。しかし、力を込めすぎると周りのフローリングまで傷付けてしまいますので、慎重に行う必要もあります。
(2)さねを残す方法
お部屋の端から問題が起きている部分までフローリングをはがし、問題が起きたフローリングを新しい製品と交換し、あとは既存のフローリングを再度張り直すというやり方です。
張り替えたいフローリングの場所が、お部屋の端から近い場合などには有効です。さねを切り落とさないので、仕上がりはきれいですが、手間と時間が相当かかってしまうのが難点です。また、張り直した後に、床と壁に接する巾木にきちんと納められるかについても注意を払う必要があります。BXゆとりリフォーム
フローリングの部分張り替えはできる?
https://www.yutoriform.com/products/inside/flooring/column/45
確かに「つなぐ」という役割は公武合体路線(慈円もそれを推してた)を担う新将軍には必要なことで、それを名前として治天の君から賜るというのは象徴的です。実際に後鳥羽上皇と三代目鎌倉政権はうまくいく。何もなければ後鳥羽上皇の鎌倉行幸さえ実現したかも知れない。なのに「サネトモじゃ」と決めた後、なんで後鳥羽上皇はあんな顔で、積んだ石をなぎ倒したのか…そこにはやはり「宝剣」というコンプレックスが、彼の心の暗闇からこちらを睨んでいる様子が伺えます。
討伐が無効に
源頼家は北条時政(ほうじょうときまさ・坂東彌十郎)の首を持ってこい、と和田義盛(わだのよしもり・横田栄司)と仁田忠常(にったただつね・高岸宏行)に命じますが、これを両名とも無視。
もし鎌倉殿の命令を素直に聞いて北条氏を滅ぼしていたら、歴史はどう動いてたんでしょうねえ。
この頃の命令系統はすでに「源氏嫡流・棟梁を担ぐ」という名目よりも、北条氏の実力に従う方が正しい、という空気感に支配されていたのでしょう。
もはや源頼家よりも北条時政の方が怖い。
その黒幕となっているりく(牧の方・宮沢りえ)はもっと怖い。
千幡が征夷大将軍に任じられたということは、源頼家は自動的に、もう征夷大将軍ではないことを表します。役職としての征夷大将軍の人員は常に1名。2名は就けません。
あとは、ただ生きているだけの源頼家をどう処理すればいいのか…。
一幡が生きているだと…!!!!
北条泰時から告げられた衝撃の事実。
源頼家ー一幡ラインが真っ当で、王道で、正しいと信じる北条泰時(ほうじょうやすとき・坂口健太郎)。
魔道と化した鎌倉の政治は、潔白でまっすぐな北条泰時ではすでにどうしようもないわけですが、正義を貫く政治に賭ける意気込み、その萌芽を彼は持っています。
それがのちの鎌倉幕府発展につながるんですね。
一幡が生きているとなると、「源頼家派」が息を吹き返す可能性が俄然、出てきます。
鎌倉の権力を北条が握っているということは陰に隠れた「反・北条」も必ずいるはずですから、新たな大きめの火種となる。まさに「生ける騒乱の種」。
生きていてはならないはずの一幡が、暗殺技術者の善児(ぜんじ・梶原善)の元に預けられているなんてことは、北条ヨシトキ(小栗旬)にとって看過できるものではないのです。
善児は老いました。誰でも無言で平然と殺せる暗殺者だったのに、「好いてくれてる」くらいの感傷で、何もできなくなっていました。あのまま鎌倉の山中のどこかで、優しい善児とともに一幡が生き続けていれば…うーん、やはり自分の出生と血筋を思い出し、10年以内に大きな戦争へとつながる想像しか出来ません。
それが正しい、と言い切れるものではないですけれど、北条ヨシトキの正義として、一幡は殺すことこそが最善、だったのです。
暗殺フラグ
修善寺に追放…はもう、殺す気マンマンの北条ヨシトキからすると単なるセレモニーに過ぎず、源頼家本人も、それをわかっている状態。だからもう、泣き叫ぶしかない。諦めるしかない。
「なんでこんなことに…」っていう。
「いつの間にこんな感じに…」っていう。
思えば源義経(みなもとのよしつね・菅田将暉)も、そういう感じでしたよね。
「なんでこんなことに!」っていう。
「いつの間にこんな感じに!」っていう。
三代目将軍・源実朝の就任で、「北条が筆頭」という体制が完全に確立されました。
対比として描かれる善哉。
連鎖する恨み・消えない怨嗟・許さない血。
い、生きてたたたたた、比企尼(ひきのあま・草笛光子)…!!!!
『鎌倉殿の13人紀行』は、ここでした。
極楽寺