スピノザが1670年に著した「神学・政治論」は、彼の死後もなお、論争の的となった。
彼は神や聖書の解釈を、それまでとは違ったものとして考えた。
人間が道徳的に生きるために必要とされるのが宗教であって、神の実存や本質を信じることではない、としたのだ。
これは当然、17世紀のヨーロッパで受け入れられることは難しかった。
ゆえにこの本は、匿名で出版された。
死後すぐに発売された「エチカ」で彼は、神は自然の総体にすぎず、宗教が言うように独立した創造者ではない、という考えを披露した。
そして、この世界には意味も目的もないと結論づけた。そしてその上で、人間はどうすれば幸福に迎えるのかを考えた。
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1日1個、一年続けたら自動的に少しだけ賢くなるんじゃないか実験。
デイヴィッド・S・キダーとノア・D・オッペンハイムのベストセラー。小林朋則氏訳。
歴史・文学・芸術・科学・音楽・哲学・宗教の7分野から、365日分の知識。
この本を読みつつ、知ってるようで知らなかったこともちゃんと知りつつ、ああそうなんだね~なんて思いながら、少しだけ書くことを続けます。最低限、「360ページ以上ある本を読んだ」の事実が残れば、それでいい。「教養が身につくかどうか」なんて、知ったことか、と。
1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365