1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365 歴史

ユリウス・カエサル 029/365

投稿日:2019年1月29日 更新日:

<新訳>ガリア戦記

ユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)はクレメンティア(寛容の精神)を発揮し、赦(ゆる)した。討伐した部族を赦(ゆる)し、敵対した政敵を赦(ゆる)し、浮気をしたと言われる妻を赦(ゆる)した。

決して甘かったわけではない。
赦(ゆる)されることで甘受できるメリットを、相手にじゅうぶんに感じさせ、自らそれを選ばせ、全体的な発展につながることを、大スケールで脳内に描ける人であった。

だけど、暗殺された。

人の恨み・僻み・嫉みは、大天才カエサルを持ってしても、読みきれなかったのだろう。
慎重になりきれず、人を信じすぎた。
護衛もろくにつけずにいつもの元老院に現れたカエサルは、「このままでは共和制ローマは崩壊する」と心から心配し、既得権益が侵されると怯える金持ちを代表する議員たちによってめった刺しにして殺された。

身体には、23もの刺し傷があったという。

「ブルトゥス、お前もか (Et tu, Brute?)」

が有名な言葉だが、

「賽は投げられた」(alea iacta est)

「来た、見た、勝った」(veni, vidi, vici)

も、カエサルが口走ったと言われる言葉である。

 

彼が死んだ日、空にはハレー彗星が大きな尾を引いて飛んでいた。
カエサルが死んでからイエス・キリストが生まれるには、まだ40年以上の年月が必要とする。

 

 

(“▽”)(“▽”)(“▽”)(“▽”)(“▽”)(“▽”)

1日1個、一年続けたら自動的に少しだけ賢くなるんじゃないか実験。

デイヴィッド・S・キダーとノア・D・オッペンハイムのベストセラー。小林朋則氏訳。

歴史・文学・芸術・科学・音楽・哲学・宗教の7分野から、365日分の知識。

この本を読みつつ、知ってるようで知らなかったこともちゃんと知りつつ、ああそうなんだね~なんて思いながら、少しだけ書くことを続けます。最低限、「360ページ以上ある本を読んだ」の事実が残れば、それでいい。「教養が身につくかどうか」なんて、知ったことか、と。

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