アブラハムは神のいうとおり、息子イサクを犠牲にすべく祭壇に捧げようとした。もう少しで、というところで天使がそれを止め、神はアブラハムの厚い信仰心を褒めた。信仰の素晴らしさとして語り継がれている。
イサクがもうけた双子の一人がヤコブ。ヤコブの子供12人が、のちにイスラエル十二部族の祖になった。
イサクはアブラハムが99歳になってから、神と通じるようになってからできた子供だ。
アブラハムは女奴隷ハガルとの間にイシュマエルという子を作っている。
この母子は正妻・サラの怒りと嫉妬によって追放されたが、イスラム教では、イスラム教とはこのイシュマエルの子孫だと伝えている。事実上、アブラハムの長男であるイシュマエルこそが、本当は「神との約束」を守るために祭壇で捧げられそうになった息子だ、と信じられている。
この辺り、同じ神話から何をどう読み取って汲み取るか、どこをどう信じてどの説をとるか。
宗教的な争いや信念の違いが、やはり一筋縄ではいかず永劫、解決しないもののように思えてくる。
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1日1個、一年続けたら自動的に少しだけ賢くなるんじゃないか実験。
デイヴィッド・S・キダーとノア・D・オッペンハイムのベストセラー。小林朋則氏訳。
歴史・文学・芸術・科学・音楽・哲学・宗教の7分野から、365日分の知識。
この本を読みつつ、知ってるようで知らなかったこともちゃんと知りつつ、ああそうなんだね~なんて思いながら、少しだけ書くことを続けます。最低限、「360ページ以上ある本を読んだ」の事実が残れば、それでいい。「教養が身につくかどうか」なんて、知ったことか、と。
1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365