昔、トロイ戦争(トロイア戦争)はただの伝説だと思われていたが、どうやらそうではないことがわかってきた。
20世紀になって、紀元前1200年中期ごろにこの戦争が原因で人為的に破壊されたのではないかと推測できる遺跡が、発掘されたからである。
文字にされるまでは、すべてを暗記することで口承されてきた叙事詩。
「イリアス」や「オデュッセイア」でホメロスが著した物語、物語性、キャラクターは、現代に至るまでもその影響を誇っている。
「アキレス腱」に、「アキレスの身体にある腱」以上の意味を持たせたのは、ホメロスなのである。
読むものにイメージを与え、語るものに映像を浮かばせる表現を多数用いて、何よりも「後世にまで残った」という功績が、とてつもなく大きい。
失われた文学や焼かれた物語が多い中、文化じたいは滅んだにせよ生き残っていること。
これこそが奇跡であり、古代ギリシャの神々の、最大の恩恵なのかもしれない。
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1日1個、一年続けたら自動的に少しだけ賢くなるんじゃないか実験。
デイヴィッド・S・キダーとノア・D・オッペンハイムのベストセラー。小林朋則氏訳。
歴史・文学・芸術・科学・音楽・哲学・宗教の7分野から、365日分の知識。
この本を読みつつ、知ってるようで知らなかったこともちゃんと知りつつ、ああそうなんだね~なんて思いながら、少しだけ書くことを続けます。最低限、「360ページ以上ある本を読んだ」の事実が残れば、それでいい。「教養が身につくかどうか」なんて、知ったことか、と。
1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365