鉄血のオルフェンズ

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズの哀しみ

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ

思い出せば、観ていた、「OO(ダブルオー)」を彷彿とさせます。ガンダムの中でも、いわゆる「坊やだからさ」とか「親父にだって殴られたことないのに」かとは全く関係のない世界観で展開される、パターンの作品です。

文脈として、初代ガンダムの設定からは繋がっていません。
これは「初代ウルトラマンを知らなくてもウルトラマンダイナは観れる」みたいな、「仮面ライダー1号の存在を知らなくてもエグゼイドは」みたいなもので、もちろん文脈として「ガンダムという機体」の特別性は担保されてるし軍事や戦争にまつわるストーリーであることは同じなんですけれども、いきなり「この作品をどうぞ」と言われても大丈夫なだけの「世界観」を構築してあります。

それだけに、世界観を作るためには専門的な言葉とか、その世界での固有の地名や常識などがしっかりと行き渡っていなければならず、それを説明する上で説明臭くならず楽しめるシリーズにするという苦労は、並大抵のことではないな、と偲ばれます。

副読本的な何かで情報を補完しながら見ると、一気にわかりやすくなるのではないかと思いますね。

 

ガンダムは予定ではもっと小さかった??

超合金の男-村上克司伝-

ちょうどこの本に。↑

初代ガンダム制作秘話として載っていた話です。
「モビルスーツ」というくらいだから、本当に人間が着て活動できるようにという設定が当初、考えられていたらしいんです。でも初代ガンダムが誕生したのは1979年。世は「巨大ロボットブーム」の真っ只中。デカくなきゃ困る、乗ってる感がないと!という多方面からの意見で、ガンダムは「18m」という、並み居るロボットシリーズから考えるとやたら小さいロボット、でも「巨大メカ」ではなく「MOBILE SUIT」という新しい概念を与えられた、のです。

ちなみにサンライズの前作「無敵鋼人ダイターン3」は120m、体重800t。デカい。

 

鉄血のオルフェンズの世界観はすでに哀しい

「厄祭戦」と言われる地球規模の大戦争から300年。
ガンダムは、伝説の機体とまで言われたガンダムフレーム72体のうちの一体(それも遺棄されてたり家宝として保管されていたような)として登場します。

それでもやっぱり主人公が乗るガンダムには「ガンダムカラー」があるんですね。白のベースに、青・赤・黄色。これを見ると、「ガンダムだ!」と誰でも思う色です。

地球のすべての国家は4つの経済圏に分化していて、それを武力で守護するという治安維持組織(ギャラルホルン)がある。

遠い未来に、火星が本当に地球人の植民地として活用されるようになったりした頃、そこに起こる貧困や格差の問題は、もはや解決しようがないレベルになっている気がします。つまり科学技術が進んでも、人類の規範は12世紀とか、それ以前の状態くらいになっているような。

やはり基本的に戦争や紛争が、政治のベースになっています。
主人公たちは時代に巻き込まれる形で、死と隣り合わせ、仲間を失い、絶望の中に小さな希望を抱きながら生きているという社会。

どれほど時代が変わろうと、どれほど科学が進歩しようとも、戦争の種は格差であり、貧困であり、腐敗であり、怨嗟です。
死は恨みをつのり、それが何百年ぶん溜まって、大きな爆弾になる。それを利用して、死なずに儲かる連中が存在できる仕組みがある以上、戦争は無くなりません。
「平和がイイ」と駄々をこねても意味などないんです。世界の「怨恨」はもう何万層も積み重ねられ、「次はこっちの番」と自分らの番を待っているんですから。
現実世界ではISなどが、やはり大国の思惑にその怨嗟さえも利用され、一定の整合性と支持をもって存在しているというのがその証拠です。

 

「阿頼耶識」が世界を変えていく

2015年に10月に始まった第1シーズンでは、マクギリス・ファリドがその役割を果たしています。
貴族や大富豪や政治家の、思惑や政争の具の一端として捨てられていく、多くの命。

マクギリスの、世界規模の軍事組織ギャラルホルンでの役職は特務三佐
ガエリオ・ボードウィンも特務三佐
モビルスーツに生体パーツとして組み込まれたアイン・ダルトンは尉。

なんで、自衛隊と同じ階級名を使ってるんでしょうね。

「三佐」は、通常「少佐」であり、貿易商「モンターク」としてマスクをつけたりするところから、彼(マクギリス)は「シャア少佐」の投影だと考えられます。ブロンドですし。

少年兵たちの中に天才的パイロットがいたり、政治的腐敗を自我のトラウマとともに改革しようとする年長のライバルがいたり、割と、初代ガンダムが意識されている部分も多々あるように感じます。

この作品で気になるギミックは、やはり「阿頼耶識システム」
機械と人間の脳神経を直接繋いで、よくわからないけれども情報処理能力を飛躍的に増大させてモビルスーツを操る力を向上させている。

そもそも「阿頼耶識(あらやしき)」というのは仏教に出てくる言葉です。人間には「識」があり、その心の深層を観察した際に認識される、段階の名前。「阿頼耶識システム」は、人間の奥底から発する、謎ながら無限の力、を想起させる語句として使われているんですね。
やはり人間は、科学技術の向上に、精神的な進歩を伴わせてはいないようなんですよね。現実世界とは違う世界が描かれるとき、いつも気になるのは宗教のこと。

この世界の人は、何を信じているのだろう。

4つに分かれた経済圏は、異なった宗教地域を、いとも簡単に併合しているように見えます。経済が宗教を乗り越えた時代、と言ってしまえばそれまでなんですが、それほどに「厄祭戦」はすごかった、ということなんでしょうか。

 

第1シーズンは2016年3月に終了。
2016年10月から、第2シーズンが始まってる。

今、第1シーズンを見終わったところ。これから第2シーズンに追いついていきます。

ちなみに、鉄華団が降り立って、蒔苗東護ノ介を迎えに行った島はミレニアム島はこちら。実際にある(キャロライン島)んですね。

ここは、フランス領ポリネシアなんです。
物語の中では「オセアニア連邦領の孤島」という設定になっているので、こういう太平洋上の島嶼地域も、領地としての再編成が行われたという設定なんでしょうか。

 

世界観にのめり込むコツ。

シリーズを後追いで観るとき、オープニングとエンディングは欠かさず観ます。
これ結構、シリーズものを理解するのには大事で、ちゃんと毎週の放送を待って見ていると、必ず観ることになるでしょ?OPやEDはその物語の世界観を素早く端的に、情緒的に(曲に乗せて)表現してあるので、何度も反復することで、その世界観や感情移入を促す効果があるのです。
単に、その世界を思い出して非現実へのめり込む、呪文の役割も果たしているということですね。

第1シーズンの楽曲は4曲。途中で主題歌が変わるのも、楽しみの一つだろう。

オープニング曲はまず、
『Raise your flag』MAN WITH A MISSION

『Survivor』BLUE ENCOUNT に変わった。

エンディング曲は
『オルフェンズの涙」MISIA

そして

『STEEL -鉄血の絆-』TRUE

どれも、物語の世界観に沿った素晴らしい曲たち。
というか、アーティストの曲の一つを使わせてもらう、という感じではなく、完全に「鉄血のオルフェンズ用」に作られた感じがして、なじむ。実によくなじむぞ。

 

Amazonプライムでは、すでに第2シーズン(26話〜)が配列され始めている。
それを全て見たら、録画しているテレビ放送に素早く追いつける。

Amazonプライム、アニメにもなじむ。実によくなじむぞ。

 

 

 

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