質料(しつりょう。質量とは違う)は、実体が変化しても存続する「素材」という意味でアリストテレスが考えた言葉だ。
そしてその質料が、変化の中でどのように相互作用するかを決める構成原理・活動原理のことを「形相(ぎょうそう)」という。
この質料形相論は、キリスト教が発展していく中で、西洋に絶大な影響を与えた。
神学者であるトマス・アクィナスが、自分の形而上学の基本原理として取り入れたからだ。
実体が持つ「偶有性」は、変化する。形容詞的と言ってもいい。
実体は変化しない方、と言えるが、これも存在は残るが、実は変化する。
二つの変化するもの、その質、作用についてはうまく理解するのは難しい。
しかしアリストテレスはその時代、この質料形相論で、多くの自然現象を説明した。
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1日1個、一年続けたら自動的に少しだけ賢くなるんじゃないか実験。
デイヴィッド・S・キダーとノア・D・オッペンハイムのベストセラー。小林朋則氏訳。
歴史・文学・芸術・科学・音楽・哲学・宗教の7分野から、365日分の知識。
この本を読みつつ、知ってるようで知らなかったこともちゃんと知りつつ、ああそうなんだね~なんて思いながら、少しだけ書くことを続けます。最低限、「360ページ以上ある本を読んだ」の事実が残れば、それでいい。「教養が身につくかどうか」なんて、知ったことか、と。
1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365