ある市民(名前をピエトロ・ソデリーニ)が完成し飾られたダビデ像に対し、「この像は鼻が大きすぎる!」と不満を漏らした。
それを聞いたミケランジェロは、鼻の一部を「削るフリ」をしたという。
男は、「ああ、これで彫刻に命が宿った!」と喜んだという。
シニョーリア広場に面した市庁舎パラッツォ・ヴェッキオに飾られたダビデ像は、石を投げつけられたり、1527年の暴動では左腕を壊されたり、1991年には錯乱した画家によって足の指を砕かれたりした。
しかし全盛期のルネサンスを代表する名品中の名品である。
ミケランジェロはこれを、先に輪郭を掘り出した状態(先の依頼者はこの段階で亡くなってしまった)から、挑戦の意味を込めて作ったと言われている。
(“▽”)(“▽”)(“▽”)(“▽”)(“▽”)
1日1個、一年続けたら自動的に少しだけ賢くなるんじゃないか実験。
デイヴィッド・S・キダーとノア・D・オッペンハイムのベストセラー。小林朋則氏訳。
歴史・文学・芸術・科学・音楽・哲学・宗教の7分野から、365日分の知識。
この本を読みつつ、知ってるようで知らなかったこともちゃんと知りつつ、ああそうなんだね~なんて思いながら、少しだけ書くことを続けます。最低限、「360ページ以上ある本を読んだ」の事実が残れば、それでいい。「教養が身につくかどうか」なんて、知ったことか、と。
1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365