見たもの、思うこと。

吉田佳史 1st SOLO LIVEであらたまる、凄腕ドラマーへの敬意。

投稿日:2019年8月4日 更新日:

DAWN WORLD

場所は、G-ROKS。

マネージャーO氏の超のつくご厚意によって、参加させていただきました。

吉田佳史1st SOLO LIVE

日時:2019/8/4(日)
OPEN 16:30 / START 17:00
会場:下高井戸 G-ROKS / STUDIO1

チケット:¥4,200-(TAX IN)/ 整理番号付き/全自由席

※今回はFC先行、モバイル先行で予定枚数に達した為、一般券売は行いません。

スタジオ、なんですね。
リハーサルスタジオと言っても、椅子を並べると200人収容できるほどの大きさ。

そこに200人ほどのお客さんが(つまり満員)。

「一般発売しようと思ってたんですけどその前に売り切れになりました」

とのこと。

吉田佳史氏はトライセラトップスのドラマー。

サポートとして、矢沢永吉、吉井和哉、阿部真央、高橋優、音速ライン、布袋寅泰など、多くのプロ中のプロの信頼を集めていらっしゃる凄腕ドラム男です。

【ライブレポート】布袋寅泰、故郷・高崎からライブハウスツアーをスタート
https://www.barks.jp/news/?id=1000125188

現在、トライセラトップスはメンバーそれぞれが独自の活動をスタートさせ、その中でも吉田氏の初ソロライブは、ファンならずとも注目しているレアなイベント、だと目されていたのでした。

ライブ中、ご本人もMCにおいて「何やるかも発表してないのによく、来ましたねみなさんw」とおっしゃっておられました。
…確かに。

だけど、そこはFC会員の人だからということでなく、すでにして「信頼」が強固にあるということですよね。
なにやるにしても、良いこと起こるに決まってるという確信。

会場に入ると、「ドラムのみ」。
ドラムセットしかない。
なんとなく「いろんな人とのセッションとトーク、なのかな…?」と想像していたイメージは裏切られました。

ドラム以外のスペースがない。

ということは他には人は出てこない…?

 

その通りでした。
SEが鳴り、ご本人登場。

その時点でなぜかもう「楽しい」んです。
なんなんでしょうあの空気感。それは人柄。それは人徳。

料金の元を取る…みたいな内容のMCもありましたが、もう、そういうことじゃないんですよホントに、という空気。

みなさんの、「この場にいれることが嬉しいし、楽しい」という感情が見えてくるほど。

それはトライセラトップスのファン、についてはいつも思うこと。
なんだか(面識はないけれど)、「みんないい人」だろうなって思う空気に、ライブ会場が包まれた現場に、何度も居合わせてもらってます(超のつくご厚意によって)。

自身で制作を進めてらっしゃる楽曲が7曲。
特にオープニングの2曲は、「そんなにいきなり全力で行くんですか」的なパワフルさと豪快さ。音圧による圧倒。

後にオリジナルアルバムとして結実。

 

目の前に座ってらした方は、バスドラからの空気砲を食らってたはずですけれど、それは言い換えれば「浴びたくて浴びてる」わけですし、それは幸せな振動だったと言えるのでしょう。

それでも、観客全員への気配りとして、耳栓が配布されていました。
なんという心づくし。そうなんですよね、特にロックのライブなんかだと、「せっかく楽しいのに、音がでかすぎる」問題って、少なからずあるんですよね。

音とか、音圧に関する感度って、人それぞれに違いますから。

大きな会場で、すみずみまできめ細やかに演奏を行き渡らせるには、そして感情を揺さぶるべくアンプリファイするには(そんな動詞あるのか)、かなりの大音量にせざるを得ない。
だけど耳って、かなりデリケートですからね、それを繰り返してると難聴になる人もいる。

ライブには、「とりあえず耳栓」って、あっていい選択肢だと思います。
それで、楽曲の良さが損なわれるということは、無いから。

トライセラトップスの数ある楽曲の中で、吉田氏がボーカルをとる「Old Lighter」も披露されました(作詞・作曲も同氏)。
アルバム「DAWN WORLD」に収録されています。

 

 

終演後には即座にそのまま移動され、「wincent 吉田佳史使用モデル、焼印サイン入りドラムスティック」のサイン会が始まりました。

嬉しそうなお客さんを尻目に、私は会場を後に。

とてもよい時間でした。
楽しいし、迫力あるし、なによりも関係者席から見せていただくと、普段はあまり見れない「ドラマーの手元」という部分がよくわかりました。
あの感じで、ものすごい繊細さでスティックって握ってるんですね…的な。

 

なんでそんなにおもしろいのか解説。

それにしても吉田氏は、お話もとてもおもしろいのです。
私が言うんだから間違いないのです。
ちゃんと、ほんとにおもしろいのです。

それはなぜか。
話す人、おもしろい人がなぜおもしろいのかの理由の一つに、「緊張の緩和が染み付いている」という項目があります(私が勝手に定義してるだけですけど)。

そして「自分は緩和型なのか、緊張型なのか」ということも、なんとなく感得しているということ。

たとえば「緩和型」の人は、「自分は放っておくと緩和しっぱなしになる。なので、わざと緊張状態を作る。すると、自然な自分らしさを発揮するとその緊張が緩和され、そこに笑いが生まれる」というのを、感覚でつかむことができる。

「緊張型」の人は、「放っておくと真面目な感じになって間も出来過ぎ、場に無駄な緊張が生まれてしまう。なのでそうなる前にわざと緩和状態を作り出す。そうすると自然な緊張感がぎこちなくも緩和され、そこに笑いが生まれる」という仕組み。

吉田氏はどちらかというと「緩和型」なんです。

柔和で流暢なお話の中に、わざと静かな空気や新しい情報や心情の吐露などを入れると、緊張が生まれます。
そこから、ご本人らしい反応(お客さんへの対応を含む)に戻ると、自然に「すごくおもしろい」状態が生まれるのです。

そんなこと考えながら見ている人はいらっしゃらないと思いますが、和やかでありながらテンションも張り詰めてて、しかもド級のテクニックを惜しみなく全身全霊をかけて披露してくれるそのサービス精神。

ドラムプレイだけで、ずーっと見ていられる稀有なドラマー。

そりゃ、いろんなアーティストからひっぱりダコになるはずですよね…。

本体(TORICERATOPS)の再集合も待たれる中、流石にコアなファンはそのへんの「空気を読んでる」感も滋味深く、関係者席に応援に現れた和田氏・林氏両名へのまなざし、感情すらもなんだか「この場をみんなで守る」的な温かみを帯びており、さっすが年季の入ったオーディエンスは違うぜ、と思わせてくれるに充分な「善き哉」でした。

ご本人の談によると来年(2020年)には東名阪くらいでこの感じでツアー的なものも行ないたい、というような意向も存在するようで、場所の問題もありますけどこりゃ全国、チケット的にはかなりなプレミア感出ますよね。

今回の場所は、ここ。

G-ROKS
https://www.groks.co.jp/

 

あっ、KORGの?
株式会社コルグが運営しているスタジオ、だそうです。

下高井戸といえばKORG。KORGと言えば下高井戸。

これは穴場! 手頃価格でハイレベルスタジオが使えるKORG「G-Roks」
https://ascii.jp/elem/000/001/232/1232538/

 

素晴らしい音の空間、楽しい時間を共にさせていただき、ありがとうございました。

ファンの皆さんの吉田愛・トライセラ愛が伝わってくる、そんなイベントでした。

 

アンコールでは、上に出てきた「DAWN WORLD」に収録の「Diamond Girl」で終演。







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