その名は、アテネの中央広場にあった彩色柱廊(ストア・ポイキレ)に由来する。
紀元前3世紀〜紀元後2世紀に盛んになったストア派の研究者たちは、この場所で哲学について語り合ったという。
ストア派は、人間の感情というものは単なる感覚ではないと主張した。
病気を恐れるにはまず、病気は悪いものだという考えを持っていなければならない。
真の徳を備えた人であるならば、病気になっても幸福でいられるのだから、まず病気を悪いものだと考えることが間違いだと。
人間が持つ感情を排除し、正しい考えを持つことで行動や人生は正しく、幸福に向かっていく。
ギリシャ語で「エウダイモニア」と呼ばれた「幸福」を追い求めるというのが、彼らの主たる重要な課題だった。
彼らの主張は、古代文明を経て、今も全世界に、変わらず影響を与え続けている。
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1日1個、一年続けたら自動的に少しだけ賢くなるんじゃないか実験。
デイヴィッド・S・キダーとノア・D・オッペンハイムのベストセラー。小林朋則氏訳。
歴史・文学・芸術・科学・音楽・哲学・宗教の7分野から、365日分の知識。
この本を読みつつ、知ってるようで知らなかったこともちゃんと知りつつ、ああそうなんだね~なんて思いながら、少しだけ書くことを続けます。最低限、「360ページ以上ある本を読んだ」の事実が残れば、それでいい。「教養が身につくかどうか」なんて、知ったことか、と。
1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365