聖書に次ぐ、史上第二位の印刷総部数を誇る小説。
ミゲル・デ・セルバンテスが作者。
この時代、騎士道精神とその武勇伝をパロディにした物語は、空前の、というより驚天動地の娯楽になった。
「小説」という、今では当たり前だが当時はとても斬新な形態で示された勇気や愛情、または悲劇、そして物語。
読むものによって多様な解釈が可能で、世間が抱えていた問題をも透けて見通したような風刺も効いている。
「間抜けな、頭のおかしい騎士気取りの主人公」から読者は「間抜けはどちらなのだ?」を読み取ることも可能だったと言える。
偽物の「後編」が勝手に出版されたことを、本物の「続編」で笑い飛ばすなど、作者のユーモアはとても現代的だ。
(“▽”)(“▽”)(“▽”)(“▽”)(“▽”)
1日1個、一年続けたら自動的に少しだけ賢くなるんじゃないか実験。
デイヴィッド・S・キダーとノア・D・オッペンハイムのベストセラー。小林朋則氏訳。
歴史・文学・芸術・科学・音楽・哲学・宗教の7分野から、365日分の知識。
この本を読みつつ、知ってるようで知らなかったこともちゃんと知りつつ、ああそうなんだね~なんて思いながら、少しだけ書くことを続けます。最低限、「360ページ以上ある本を読んだ」の事実が残れば、それでいい。「教養が身につくかどうか」なんて、知ったことか、と。
1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365