1982年にはノーベル文学賞を受賞するガブリエル・ガルシア=マルケス。
コロンビアで生まれた彼は、親族たちが繰り返し語る、一族の物語をよく聞いていたという。
それが、「百年の孤独」にも活かされているのではないか。
長い歴史の中で人は、狭いコミュニティを守ろうとしつつ外部との接触を増やし、逃れられない内戦・独裁・労働争議などを経ていく。
同じ失敗を繰り返す円環構造を強調するために、異なる世代の人に同じ名前がつけてある。
魔術的リアリズム、という手法も、ガブリエル・ガルシア=マルケスを代表するものだ。
当たり前のように感じるからリアリズム、ということで、登場人物たちは、現実には起こりえない魔的な現象に、何も言わない。
だからこそ、「雨が降ったら濡れる」のように、それは叙事的な魅力を発揮し、物語を深く、寓話的に見せてくれるのである。
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1日1個、一年続けたら自動的に少しだけ賢くなるんじゃないか実験。
デイヴィッド・S・キダーとノア・D・オッペンハイムのベストセラー。小林朋則氏訳。
歴史・文学・芸術・科学・音楽・哲学・宗教の7分野から、365日分の知識。
この本を読みつつ、知ってるようで知らなかったこともちゃんと知りつつ、ああそうなんだね~なんて思いながら、少しだけ書くことを続けます。最低限、「360ページ以上ある本を読んだ」の事実が残れば、それでいい。「教養が身につくかどうか」なんて、知ったことか、と。
1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365