今回、一気に進みましたね。
「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」第43話『たどりついた真意』先行カット紹介その2です。テイワズとの関係を失った鉄華団にとって、より重要な存在となったマクギリス・ファリド。彼の真意が遂に明かされる?(制作P) #g_tekketsu pic.twitter.com/lVe2pnhwTA
— 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ (@g_tekketsu) February 10, 2017
サイドストーリー的な部分ではなく、本道の、もろに世界が動くスッキリした回に感じました。でもそれだけに、説明的なセリフに終始するという部分もありました。というかもう鉄華団が「火星の王」になるっていうことの方が、サイドストーリーになりつつある。真剣に見ている人らが思わず漏らしているように、「あれ?これ鉄華団いらなくね?」という感じになってきましたねw
しかしこの世界観って、本編の放送だけ見て理解してる人って何割くらいいるんでしょう…。
ついにあの、300年前の厄祭戦を終わらせたという悪魔の機体、ガンダムフレームたる「バエル」を動かす時が…ってすごい、メンテナンス完璧で保管されてるんですね!!!!!!!
それにいちばん驚いたわwもう電源も入ってて「STAND BY」状態で置いてるとなると、なかなかの待機電力を消費すると思うんですが、あの「水に膝まで浸かってる」というのが、何かその役割を果たしているのでしょうか。
私なら絶対「寝かせて保管」しますけどね。なんらかの意図のある、保管方法だったんでしょう。そしてマクギリスは、それを知っていたと。
やはりガンダムの登場人物は、あれくらいトラウマたっぷりじゃないとね。
よく幼少期のあの凄まじい体験を経て、あそこまで流麗な男性に成長しましたね。おっさんにケツを掘られ辛い経験をした過去などは、もはや周囲を皆殺しにしない限り「みんな知ってる」レベルのことだと思うんですが、それも、(周りは言わないけど)強い権力志向のバネ(怨恨)になっているんですね。アレ知ってるやつは殺す、的なw
マクギリスは神の機体、ガンダム・バエルを覚醒させ、ギャラルホルンを掌握。そうなると、地球をはじめ治安維持部隊の全てを手にすることになり、もう敵はいなくなる、ということになります。
では「マクギリス側」で働いてきた鉄華団、三日月・オーガスのガンダムバルバトスルプスレクスが、マクギリスと戦うという局面は来ないのでしょうか。
それがクライマックスに。
最終決戦はどう考えてもマクギリス対ミカ(三日月)なので、このあとどういうねじれ方(モメ方)になっていくのかが楽しみです。
そこには、クーデターが起こってもいまだ宇宙空間に浮かんで鎮圧しに行かない「月外縁軌道統合艦隊アリアンロッド」が要となって作用してくる気がします。
なんだか「うああああ!」とか言いつつ戦死しそうだなぁとか最初は思っていた司令官、ラスタル・エリオンが、ものすごく深謀遠慮な人に見えてきました。さすがセブンスターズながら、宇宙空間の司令官に身を躱(かわ)している知恵者。
そしてヴィダールが正体を明かし、というかみんなわかってたので「今さら」感はあるもののw、バルバトスルプスレクス、バエル、ヴィダール、この3機のガンダムの三つ巴決戦が、最後の戦いということになるのでしょうか。
いや、死ぬのはヴィダール(+アイン)、のみ、みたいな感じもしますけど。
「バエル」というのは、悪魔の王の名前です。もう、醜悪をそのまま具現したような姿で描かれた。元はどこかの神なのですが、「キリスト教的な観点」から見ると、「異教の神は悪魔」ですからね。
コラン・ド・プランシーの「地獄の辞典」によると、こんな感じ。
※Wikipediaより
実はこの「鉄血のオルフェンズ」は、そういうテーマを含んでいるということでしょう。「異教の神は悪魔」。正義は、どの立場からでも成立する。こちらからは悪魔でも、向こうにとっては神。そういう意味を、モビルスーツに冠して表現している。
だから、マクギリス、ヴィダール、三日月も、それぞれの正義を盾に、戦うことになる。
鉄血のオルフェンズ、過去の放送は、Amazonプライムで全部観れるのであります。
Amazonプライムで観ましたよ。