当時(紀元前432)の技術で、円柱は下に向かって太く作られている。これは、下から見上げる際に、実際の高さよりも高く感じるようにという荘厳さを増すための工夫だ。基礎と屋根の部分は、両端に向かって緩やかに上に反り上がるように作られている。
見え方を美しくする工夫が随所に見られる豪奢な神殿は、のちにキリスト教の教会になり、その後、オスマン帝国ではイスラム教のモスクとして使われた。
多神教たるギリシャの神、アテネ・パルテノスが祀られており、その他の神像も多数あったはずだが、一神教の国々に支配される過程で、それらは見事・かつ完膚なきまでに取り除かれた。
最初は天井には木とタイルで天井が張られていたらしい。そして何より、カラフルで綺麗に塗られていたそうだ。清貧を重んじ、奢侈を嫌う一神教の人々によって、飾りは捨てられ、派手さは削られたのだろう。
(“▽”)(“▽”)(“▽”)(“▽”)(“▽”)(“▽”)
1日1個、一年続けたら自動的に少しだけ賢くなるんじゃないか実験。
デイヴィッド・S・キダーとノア・D・オッペンハイムのベストセラー。小林朋則氏訳。
歴史・文学・芸術・科学・音楽・哲学・宗教の7分野から、365日分の知識。
この本を読みつつ、知ってるようで知らなかったこともちゃんと知りつつ、ああそうなんだね~なんて思いながら、少しだけ書くことを続けます。最低限、「360ページ以上ある本を読んだ」の事実が残れば、それでいい。「教養が身につくかどうか」なんて、知ったことか、と。
1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365