ジョジョ展は喝采賞賛杜王町、原画の迫力、忘れま仙台。
その1【概要編】はこちら。
その2【マンホールコンプリート編】はこちら。
その3【OWSON編】はこちら。
その4【ジョジョフェスカフェ編】はこちら。
その5【カメユーマーケット編】はこちら。
その6【パン編】はこちら。
「ジョジョ展2017」について書くのは今回で終わりです。
やっと、今回のメイン、「原画展」です。
せんだいメディアテーク、という場所(の6階)が会場となりました。
ここにあります。
定禅寺通り、ですね。
仙台駅からは少し歩きますが、 爽涼で荘厳さすらある並木が続く歩道があり、そこなら風を嬉しく感じながら、進むことができます。
大通りの反対側が、せんだいメディアテーク。
とても綺麗なところです。
チケットを見せて、整理券をもらいます。
少し並んで、まとめて入場。15人くらいずつ、ですかね。
入場口が見えてきました。
この「黒い壁のエリア」は、撮影OKなのです。
ここで、アナウンスがありました。
「会場内では飲食も撮影も禁止ですが、何箇所か、撮影OKのエリアがあります」と。映り込んでいる方々、すみません。
ソフト・アンド・ウェット。ジョジョリオン。
本格的に会場に入る前に(もぎりを通る前に)、お手洗いに…。
この建物、かなり斬新で、新しく、お金のかかったものですね。
文化の都・仙台の矜持のようなものを感じます。
せんだいメディアテーク
http://www.smt.jp/
3階4階は、図書館になっていました。
かなり多くの人たちが、快適に過ごしてらっしゃいましたよ。
いいなぁ仙台。
さて、原画展ですが。
まず第1部「ファントム・ブラッド」から最新の第8部「ジョジョリオン」まで、カラー原画がずらり。
あの表紙、あのムックのイラスト、あの時の、あの時代の、あの構図の、あのジョジョ立ちの…。
もう入り口近くのその時点で、ファンはグムムムオッと胸ぐらをつかまれています。
あの迫力。
えええ実はあの背景って、カラートーンだったの???とか。
そして、8月に入れ替わったという原画(原稿)。
ああ、わかってはいるけれど、これって手で、ペンで、描いてあるんですよねえっていう迫力。
実物が持つ迫力。
運慶快慶の仏像も実物見ると怖いくらいに迫力ありますけど、「あのジョジョ」の原画ですから、迫力はすごいです。
直してあるところとか、ホワイトを塗ってあるところとか、青線(下書き)の残りとか、ジャンプで本になる場合、これくらいの雑さでもいいんですね、っていうところもあったりして。楽しい。
楽しいのは原画だけでなく、いろいろな仕掛け。
「亀友」のクーポン(ハーベストが集めてきてたやつ」が、ある壁面のガラス越しに何千枚も入れ込んでありました。
作ったんですね。すごい。
岸辺露伴の制作現場が再現されていたり、荒木先生が仙台の名所を改めて巡る動画とインタビュー。など。
そして、ありました。
おや?
ストレイ・キャッツ。だ。
にゃんと、動くギミックまで作ってある。
実際(の設定)はもう少し小さいかとは思いますけど、手が込んでますね。
あとは…ここ。
これ、大きな本が折りたたまれた形になってまして、その間に、自分の体を挟んで(挟まって)撮影しましょうね、っていう仕掛け。
私は一人なので、挟まると撮る人がいなくなる仕掛け。
こちらもそうでした。
これも。
こんなの、ジョジョ展以外で使い道ないじゃないですか。
壊すんですかね会期終了したら。
預かりましょうか私。
いや、これ会場で見るからいいけど、部屋にあると大きいでしょうねえ。
ここも撮影可。
こんなシーンあったっけ?というかなんでこのシーンを?まぁいいや。
あとは、原画などは撮影禁止なんですけど、よく考えたらジョジョフェスの公式twitterアカウントさんやJOJO.comのアカウントさんが、毎日これでもかと写真をとって上げてくれているので、もう、アングルもどうせ同じになるし、自分で写真に撮ってるのと同じです。
https://twitter.com/araki_jojo/status/906310031192219649
https://twitter.com/araki_jojo/status/900708050734010368
杜王町からおはようございます!「荒木飛呂彦原画展 ジョジョ展 in S市杜王町 2017」本日も皆様をお待ちしております。24日には展示入替(マンガ本編のモノクロ原稿152点が入れ替わります)を行います。展示入替まであと2日のみとなっています。ぜひ目に焼き付けて下さい! pic.twitter.com/CvNeII7pPg
— 『ジョジョフェス in S市杜王町』公式 (@jojofesofficial) August 22, 2017
展示は、最終コーナーに差し掛かると現在連載中の「ジョジョリオン」になっていきます。
どうも、世間の、というかジョジョファンのボリューム全体を100%とすると、第3部「スターダスト・クルセイダース」と第4部「ダイヤモンドは砕けない」で、60%くらいの熱量を持ってる気がするんですよね。
もちろん、「何言ってんだテメエ1番はSBRに決まってんだろ」という人も「ブチャラティが至高アリアリアリアリ」っていう人もいるのはわかります。
でもジョジョリオンは正直まだ、ダイヤモンドほど来場者の熱を浴びてない、という感じがしました。
よ〜く、じっくり読むとジョジョリオン、めちゃくちゃ面白いです。
はっきり言って、第8部から読み始めるの、ぜんぜんアリかもしれない。まだ15巻ですし。
「壁の目」ができてからの、杜王町、東方家の様子がセットで表現されていて、それにしてもカラー原画、大きいんだなぁとびっくりしました。
カラフル、というよりも、「これってなに色?」と、表現できない色で塗ってある。そういう「色作り」は、荒木先生も秘密になさっているそうです。
相変わらず、意味不明な不思議なポーズの数々ですし。
ああそうだ、最後の展示、これは撮影可、でした。
よく見ると、動いてるんですよ。
手元(私の)も動いてるんで、わかりにくよですね…。
公式パンフレットを買い、階段を降りて、原画展は終了。
順番は前後しますが、私はこのあとカフェへ行ったりカメユーマーケットへ行ったり、ウロウロしたあと夜にはまたオーソンへ行ったり、「このあたり」を1日堪能し続けたわけです。疲れた。正直疲れました。顔ぬるぬるです。
でも考えてみると、仙台城址や瑞鳳殿などの観光はいっさいせず、秋保温泉でくつろぐ目的でもなく仙台へ来るなんて、普通は親戚でもいない限り、ありえないでしょう。
つまり「ジョジョの奇妙な冒険」は、立派な観光資源と化している。
市が協力し、副市長(伊藤敬幹氏)が実行委員会の会長になっているだけのことはある。
土・日だけ運行されたバスには乗れませんでしたし、土・日だけ販売された「山岸由花子弁当」は買えませんでしたが、私にしてはなかなかお金使いました。
そしてよくパンを食べた。
ジョジョフェス、たった1日の弾丸行でしたがここまで楽しめる世界観、素晴らしいですね。
漫画の内容は犯罪満載の血なまぐさい話だったりしますが、なぜかそれが、うまく浄化というか昇華というか、楽しみの結晶になっていて、まるで美しい絵画展を見に来ているような、アーティな気分にさせてくれます。
それじたいが「ジョジョの奇妙な冒険、の魅力」と言えると思いますが、仙台までわざわざくる価値、完全にありました。
2017年9月10日を持って、ジョジョフェスは終了。
ありがとうございました。
思い出した。
遡ること5年、2012年の、六本木ヒルズで開催された『ジョジョ展 in TOKYO』、行ってたんだった。
ジョジョフェス公式サイト
http://jojofes.com/