見たもの、思うこと。

ありそうでない夜。「ミッドナイト・イン・パリ」。

投稿日:2017年5月6日 更新日:

いやぁ、いい映画でした。
だいたい、映画はなんの予備知識も先入観もなく観るので、あれ?みたことある俳優、女優さんだなぁと思っててぜんぜん思い出せず、あとで調べるとああ!あれに出てた!出てた!あの人か!と思うことしきりです。

今回の『ミッドナイト・イン・パリ』の、主人公の恋人イネスを演じていた女優さん。最近どこかで見た…なぁ…と思ってたんですが。

レイチェル・マクアダムス!!

ドクター・ストレンジを観てすごく思ったことを言います

『ドクター・ストレンジ』に出てましたね。恋人役で。

この映画、フランスの人が見たら、「まぁ、ねえ」みたいな感じなのかもしれないですけど、こういうファンタジーが普通に感じられてしまうというのは、パリ自体の魅力の一つなんでしょうね。

これ、1920年代に、ふわっと「夜だけ」行ってしまうというフィクションでありながら「いや、あり得るんちゃう…?」とすら思わせてしまうのは、やはりオーウェン・ウィルソンの、あまりにも自然な演技のせいでしょう。

 

凄まじく芸術の都だったパリ。

いきなりコール・ポーター。

F・スコット・フィッツジェラルド。

ジャン・コクトー。

ヘミングウェイ。

ガートルード・スタイン。

ダリ。

ピカソ。

そして、マリオン・コティヤール(アドリアナ)とさらに19世紀まで旅してしまう主人公ギル。
そこではロートレックだの、ドガだの、ゴーギャンがいる。
こういう歴史に名を残す芸術家がどんどん出てくるんですけど、主人公の妄想っていう感じがぜんぜんしない、ほんとに不思議な映画です。

でもけっきょくギルは、こういう歴史的・芸術的探検を終えて、それを含めて現実的なパリに魅了され、残ることにする。
芸術を愛する人、パリを愛する人、そして現実を愛する人にも、共感できるエンディングになっています。

真夜中の夢、という意味では感傷的で夢想的なんですけど、なんか「今でも普通にあってもいい夢」というか「そういうのって、ありそう」と素直に思えてしまいました。

例えば「真夜中の東京」という映画だったら、と思ったけど芸術史なんてぜんぜん知らないけど、大正時代ですよね。江戸川乱歩!?そうか、でも『ミッドナイト・イン・パリ』は、「アメリカからフランスにやってきた」っていうところがミソなんですよね。

「アメリカ人が日本にやってきた」だと、ちょっとオリエンタリズムがすぎるというか、「何があってもおかしくない感」が強すぎるというか。

すでに西→東の旅で、1個トリップしてますからね(旅行という意味以外に)。

だから例えば、現代の日本の田舎とか路地裏に迷い込んだら、『ミッドナイト・イン・トーキョー』は成り立ってしまう。

なんとなく、アメリカ人が持つヨーロッパへの畏敬とか、裏返った憧憬、みたいなものが下地になっているってことなんですかね。

 

オーウェン・ウィルソンはこの後、2015年には『クーデター』において東南アジアとおぼしくある国で政変に巻き込まれます。







-見たもの、思うこと。
-, , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , ,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

十二国記を読む

「おれ、そういうの、やなんだよ。人よりも不幸なこと探してさ、ぜーんぶそれのせいにして居直って、のうのうとしてるのって」

海街diary

生活と、死と。『海街diary』

それぞれにうまくいかなかったりそれぞれに優しい存在を見つけ出したり、だけどそれぞれが、どんなハッピーがあってもハッピーエンドではないし本当の日常にはBGMなんか無いしエンドロールもないし、なんの区切りもなく続いていくわけで、その虚しさまたは儚さ、儚いがゆえの大切さ、というようなものをじんわりを感じさせてくれる。

シン・ゴジラ

ポリティカル・フィクションとしてのシン・ゴジラ

緊急の課題として今後の対応を検討する中、国平内閣副総理大臣兼外務大臣が「駆除でよろしいかと」、葉山経済産業大臣が「賛成ですね」と発言し、金井内閣府特命担当大臣(防災担当)と河野総務大臣が「私も駆除に同意します」と言い、「そうだろ!防衛省!」と振られた松本防衛省運用政策統括官が「えー、過去、有害鳥獣駆除を目的とした出動は幾度かありますが海自による東京湾内での火器の使用は前例もなく、なんとも…」と顔を曇らせ、柳原国土交通大臣が「まぁまぁ、ことを荒立てず、穏便に追い出せないのか」と楽観論を出し、菊川環境大臣が「総理。各学会と環境保護団体が、貴重な新生物として捕獲・調査を提言しています。定置網を至急湾内に用意して欲しいそうです」と言い出します。金井内閣府特命担当大臣(防災担当)は「いや、ここは駆除だ。魚雷とか使えばすぐ済むだろ」と水を向けるとそれを受けた花森防衛大臣は「お気持ちはわかりますがここは、火器使用も含め本省に検討の時間をいただきたい」と強めに返します。それに便乗するように関口文部科学大臣が「私からも是非とも捕獲を視野に入れた検討を願います」という発言があります。

金沢シャッターガール

なんだあの疾走感と切迫感。『金沢シャッターガール』。

隕石でも落ちてきたり都会の男子高校生と入れ替わったりすればイベントなんだけど、実際はその1万分の1の出来事も起こらない。

カバーをつけずに本を読む人

電車で、あんなに堂々と。

徳ちゃんねる。

徳ちゃんねる。

■TRANSLATE


■書いてる人↓

書いてる人

■書いてる人↑

HALLUCINATION

HALLUCINATION

ATLAS

ATLAS

master of none

master of none

DUPING DELIGHT」

DUPING DELIGHT」

BE LIKE HIM

BE LIKE HIM

★GOLDEN RULES★(24時間稼働中)↓

★GOLDEN RULES★(24時間稼働中)↓



afbロゴ