日本独自の「たたら製鉄」は、すでに日本書紀に「水碓(みずうす)を造りて冶鉄(かねわか)す」と記述がある。
近代的な製鉄方法が伝わった明治以降にはたたら製鉄は衰退するが、日本刀を作るのに必須な「玉鋼」はたたら製法でないと難しく、「日刀保たたら(公益財団法人日本美術刀剣保存協会)」だけが現存し、保存に努めている。
たたら製鉄で作られた高純度の玉鋼は酸化に強い。
法隆寺建立時に使われた釘は、1300年以上経た今でも新品同様の状態を維持している。
※「たたら」の語源は「タタール族」、あるいは熱を意味する「タターラ」というサンスクリット語ではないかと言われている。
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斎藤孝監修。自然、歴史、文学、科学・技術、芸術、伝統・文化、哲学・思想の7分野からの、日本にまつわる365日分の知識。この本をさらっと読み、知ってるようで知らなかったことをさらっと初めて知りつつ、ああそうなんだね~なんて知ったかぶりしながらほんの少しだけ、書くことを1年間続けます。最低限「350ページ以上ある本を読んだよ!」の事実が残るだけでも、価値はゼロではあるまいて。言わんや「教養が身につくかどうか」なんて、知ったことかと。
1日1ページ、読むだけで身につく日本の教養365