アインシュタインが送った、「ナチが原子爆弾を製造してしまうかもしれない」という警告の手紙で、マンハッタン計画は始まった。
人類の危機を憂うアインシュタインの手紙を受け取ったアメリカ大統領フランクリン・D・ローズヴェルトは、ナチに作れるならアメリカが先に作れるだろうと考え、原子爆弾の製造に踏み切った。
アインシュタインの手紙から6年後、1945年に爆弾は完成し、日本に投下され、12万人以上を虐殺した。
アメリカ政府はこの計画に200億ドル以上の資金を投入し、トップクラスの科学者数百人を集めた。その中には、ナチによる弾圧から逃れてきたヨーロッパの科学者が含まれていた。
のちに、その中にいたイギリス人科学者クラウス・フックスが、自分がソ連のスパイだったことを告白する。
彼以外にもソ連のスパイは大勢おり、彼らの尽力で、1949年、ソ連は最初の原爆実験に成功する。
アインシュタインはローズヴェルトに手紙を送ったことを、後悔していたという。
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1日1個、一年続けたら自動的に少しだけ賢くなるんじゃないかという実験。デイヴィッド・S・キダーとノア・D・オッペンハイムのベストセラー。小林朋則氏訳。歴史・文学・芸術・科学・音楽・哲学・宗教の7分野から、365日分の知識。この本を読みつつ、知ってるようで知らなかったことを初めて知りつつ、ああそうなんだね~なんて思いながら、ほんの少しだけ書くことを1年間続けています。最低限「360ページ以上ある本を読んだ」の事実が残れば、それでいいんじゃないか、と。「教養が身につくかどうか」なんて、知ったことか、と。
1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365