ホイットマンの代表作「草の葉」は、何度も改訂された。
1892年、最終的な決定版になった最後の改訂版は「臨終版」と呼ばれる。
巻頭の「ぼく自身の歌」は、この偉大な詩人の代表的な詩集の雰囲気を決定づけている。
ぼくは、ぼくを祝福して、ぼく自身を歌う。
ぼくが身につけるものを、君も身につける。
ぼくに属する原子はすべて、君にも属しているのだから。
ぼくはのんびりして、魂を招く。
気ままにくつろぎ、のんびりしながら、夏草の尖った若草をじっと見つめる。
ぼくの舌、ぼくの血のあらゆる原子は、この土、この空気から形作られ、
この地で両親から生まれ、その両親も同じくこの地で生まれ、そのまた両親も同様の、その、今は37歳で健康状態も申し分ないぼくは、出発する。
死ぬまで止まらないようにと願いながら。
(“▽”)(“▽”)(“▽”)(“▽”)(“▽”)
1日1個、一年続けたら自動的に少しだけ賢くなるんじゃないか実験。デイヴィッド・S・キダーとノア・D・オッペンハイムのベストセラー。小林朋則氏訳。歴史・文学・芸術・科学・音楽・哲学・宗教の7分野から、365日分の知識。この本を読みつつ、知ってるようで知らなかったこともちゃんと知りつつ、ああそうなんだね~なんて思いながら、少しだけ書くことを続けます。最低限、「360ページ以上ある本を読んだ」の事実が残れば、それでいい。「教養が身につくかどうか」なんて、知ったことか、と。
1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365