いわゆる「モーセ五書」。
またはユダヤ教の律法全体を指すこともある。
「創世記」「出エジプト記」「レビ記」「民数記」「申命記」。
「エジプト脱出記」ではなく「出エジプト記」という訳になってるのは、何かそれ自体に意味があるんだろうか。
「脱常識」とか「脱洗脳」、「脱亜入欧」なんて言葉もあるように、先頭に「脱」をつけるということはまず「常識」「や「洗脳」や「亜(アジア)」などの言葉が普通に使われていた、という前提があるわけで、わざわざ先頭に「出(しゅつ)」をつけているということは、どこかに常識としての「エジプト記」とうものがある、というのが前提になっているのではないか。
モーセ(イスラム教ではムーサーと呼ぶ)はこれを、シナイ山で神から受け取った。
この人は紀元前16世紀、または紀元前13世紀に生きていたとされている。イエス・キリストなどまだ影も形もない。
考古学者によると、実際に書かれたのは紀元前10世紀、あるいは紀元前6世紀ごろではないかという説もあるそうだ。
3500年前くらいには受け取ってないとおかしいこれらが、2600〜3000年前に書かれたなんて、誰が信じるのか。いや、信じる上で、そんな説は受け入れられない。正統派ユダヤ教徒からすると、その考証はやはり異端そのものの扱いになっているそうだ。
口伝から文字化された。
アルファベットと似たような経緯で特権化され、だからこそ権力と富の集中とともに、のちには世界的な飛躍の原動力ともなった。
世界三大一神教における規範や習慣、信仰の礎となった。
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1日1個、一年続けたら自動的に少しだけ賢くなるんじゃないか実験。
デイヴィッド・S・キダーとノア・D・オッペンハイムのベストセラー。小林朋則氏訳。
歴史・文学・芸術・科学・音楽・哲学・宗教の7分野から、365日分の知識。
この本を読みつつ、知ってるようで知らなかったこともちゃんと知りつつ、ああそうなんだね~なんて思いながら、少しだけ書くことを続けます。最低限、「360ページ以上ある本を読んだ」の事実が残れば、それでいい。「教養が身につくかどうか」なんて、知ったことか、と。
1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365