子供の頃の自分と、今の自分は、同一人物なのか。
この、間違えるはずがないと思われる問いは、常に哲学上の問題になってきた。
単なる有機体に過ぎない我々が、「これは確固たる個性を持った、連続した自分だ」と思い込んでいる根拠は、実は曖昧なのではないか。
経験や記憶への関心が同一ならば、それは同一人物なのか。
ではそれらを何らかの外科手術で移し替えたら、それは同一人物なのか。
人間は何をもって、自分は依然と同じ人間だと感知しているのか。
記憶と意識でつながっているのであれば、二人いたとしてもその人物は同一だ、とジョン・ロックは言った。
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1日1個、一年続けたら自動的に少しだけ賢くなるんじゃないか実験。デイヴィッド・S・キダーとノア・D・オッペンハイムのベストセラー。小林朋則氏訳。歴史・文学・芸術・科学・音楽・哲学・宗教の7分野から、365日分の知識。この本を読みつつ、知ってるようで知らなかったこともちゃんと知りつつ、ああそうなんだね~なんて思いながら、少しだけ書くことを続けます。最低限、「360ページ以上ある本を読んだ」の事実が残れば、それでいい。「教養が身につくかどうか」なんて、知ったことか、と。
1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365