まさかの
2024年5月15・16日は、東京ドームで「令和6年能登半島地震」復興支援のための、13年ぶりのCOMPLEX公演が行われた日となった。
2011年の東日本大震災復興支援の時点ですでに「21年ぶりの復活」と言われたコンサート、
その売り上げはすべて被災地に寄付された。
東京ドーム公演・グッズ・DVDの売り上げは6億5,431万8,473円。
Blu-rayが2,450万2,590円で、利息が5,767円。
寄付額は計6億7,882万6,830円にのぼった。
確かBlu-rayはローソン限定の発売だったと思う。
寄付先は、
岩手県…1億円
宮城県…1億円
福島県いわき市…7,500万円
気仙沼市…7,500万円
石巻市…7,500万円
復興支援プロジェクト日本一心…1,780万3,217円
学校法人新潟総合学院…8,000万円
陸前高田市…1,245万5,583円
消費税充当金…3,156万2,990円
諸経費(振込手数料)…5,040円
COMPLEX「日本一心」における東日本大震災被災地への義援金寄付に関するご報告(4) =最終報告=
https://www.diskgarage.com/information/detail/no010017
改めて
COMPLEXの東京ドーム公演は被災地復興支援であり、「あの懐かしのヒット曲をみんなで歌おう!青春懐メロヒットパレード!」というコンサートではない。
集客が目的で、集金が目的だ。
なので賛同し、チケットを購入し、会場に足を運んだ人およびオンラインショップでグッズを購入した人は、被災地に義援金を送った「同志」と言える。
…そう言えるが、厳密には「寄付をしたのは布袋寅泰・吉川晃司の二人」であり、興行を催した主催者であり、無償で関わったスタッフである。
ここを、あまり間違いすぎない方が良い、とも思うのだ。
なぜなら我ら観客は、チケットを購入し、「コンサート」という対価を受け取っている。
商品である「ライブ演奏」を提供したのに対価を受け取らず、すべて被災地に送るCOMPLEXサイドこそが、寄付者である。
だいたい、第一線で活躍し続けるスターなのだから、多くのアーティストがそうしているように、自分のライブ会場やオフィシャルサイトに「復興支援」の募金箱を置いておけば事足りる。
集まった額がいくらであろうが、コンビニのレジ前に置いてある募金箱のように、額面を張り出しておけばそれでいい。
意地悪な言い方をすれば、バイトがいくら小銭を抜いていようが、その残りを被災地に送るだけでじゅうぶんに立派なのである。
わざわざ「○○年ぶりのCOMPLEX」をやる必要はない。
だけどやる、という決断をしたのは、「義援金の桁が変わるから」だろう。
それしか理由がない。
例えば1日、義援金が1人100円だと死ぬが、1,000円だと死なない。
シンプルに身に引き付けて考えれば「金は多い方がいいし、自分にはその方法がある」という結論に達したということなのだと思う。
このシンプルで決断の早いストレートさこそが、おそらく吉川晃司の凄いところなのだ。
賛同せざるを得ない真っ直ぐさと「一番重い荷物が俺が背負うから」という気概。
今回も、義援金の送り先や額面については、きっちり報告されるだろう。
そのために、プロ根性でやり遂げたお二人。
大きな地震で大変な被害が出てしまって、観れてしまったCOMPLEX。
実は、ものすごく心情としては、複雑だったりもする。
日本一心 公式サイト
https://www.e-sisyu.com/NIPPON/_main.htm