コンスタンティヌスは「ミラノ勅令」を出し、キリスト教を公認し、ローマ帝国の国教にしようとし、それをした。
なので「大帝」と呼ばれ、“素晴らしい皇帝”の誉に浴している。
対してキリスト教を弾圧した多くのローマ皇帝、中でも公的な迫害を命じたネロは、以後2000年以上も「暴君」の名を冠している。
ではコンスタンティヌスが、キリスト教に殉じた温厚で柔和な皇帝かというとまったくそうではない。31年間の治世において、義理の兄・二度目の妻・長男を処刑し、それ以外に抹殺した政敵は数え切れない。
そしてキリスト教の広まりと共に、あのローマ帝国の繁栄は完全に潰え、帝国は東西に分断し、やがてヨーロッパは「暗黒の中世」へと突入することになる。
コンスタンティヌスのキリスト教への改宗・推進のきっかけは、「幻視体験」によるものだという。
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1日1個、一年続けたら自動的に少しだけ賢くなるんじゃないか実験。
デイヴィッド・S・キダーとノア・D・オッペンハイムのベストセラー。小林朋則氏訳。
歴史・文学・芸術・科学・音楽・哲学・宗教の7分野から、365日分の知識。
この本を読みつつ、知ってるようで知らなかったこともちゃんと知りつつ、ああそうなんだね~なんて思いながら、少しだけ書くことを続けます。最低限、「360ページ以上ある本を読んだ」の事実が残れば、それでいい。「教養が身につくかどうか」なんて、知ったことか、と。
1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365