スペインは中南米を制し、膨大な数の現地人を殺し、金銀財宝を奪い、アステカ・インカ両帝国を滅ぼし、最大・最強国になった。
そこには「野蛮な未開人をキリスト教徒にすること」を狂信する、頑なな思い込みがあった。急先鋒であるフアン・ヒネス・デ・セプールベダは、「完全な者は、不完全な者を従えて支配すべきである」と言い切った。
スペイン王カルロス一世が中南米における人道的な政策に賛同しようとした時、すでにその血の道は止めることができないものになっていた。
ヨーロッパでナポレオン旋風が巻き起こって国力が落ちるまで、中南米支配は続いた。
しかし、スペイン人が直接殺したアメリカ先住民よりも、スペイン人が持ち込んだ伝染病による死者の方が、何百倍も多い。
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1日1個、一年続けたら自動的に少しだけ賢くなるんじゃないか実験。
デイヴィッド・S・キダーとノア・D・オッペンハイムのベストセラー。小林朋則氏訳。
歴史・文学・芸術・科学・音楽・哲学・宗教の7分野から、365日分の知識。
この本を読みつつ、知ってるようで知らなかったこともちゃんと知りつつ、ああそうなんだね~なんて思いながら、少しだけ書くことを続けます。最低限、「360ページ以上ある本を読んだ」の事実が残れば、それでいい。「教養が身につくかどうか」なんて、知ったことか、と。
1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365