黒死病がいったいどんな原因だったのか、いまだにはっきりとはわかっていない。
腺ペスト、がそうだろうというのが有力な候補というだけだ。
嘔吐・下痢・皮膚が黒くなる、そして死。
アジアからやってきたこの病気は、衛生状態が悪く、抗体を持たないヨーロッパの人々を大量に死に追い込んだ。この大量の死は、ユダヤ人虐殺にも繋がってしまった。言われのない恐怖や状態を、ヨーロッパのキリスト教徒の多くの人たちは「ユダヤのせい」と短絡する思考を持ち続けている。
「ユダヤ人が悪い」で片付いてしまうと思いきや、それはキリスト教会そのものへの不信にも繋がった。
教会への畏怖の念が下降してしまったことから、ルネサンスへの萌芽は生まれた。
黒死病(ペスト)が蔓延した1347年以前の人口規模に戻るのに、ヨーロッパは実に400年を要している。
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1日1個、一年続けたら自動的に少しだけ賢くなるんじゃないか実験。
デイヴィッド・S・キダーとノア・D・オッペンハイムのベストセラー。小林朋則氏訳。
歴史・文学・芸術・科学・音楽・哲学・宗教の7分野から、365日分の知識。
この本を読みつつ、知ってるようで知らなかったこともちゃんと知りつつ、ああそうなんだね~なんて思いながら、少しだけ書くことを続けます。最低限、「360ページ以上ある本を読んだ」の事実が残れば、それでいい。「教養が身につくかどうか」なんて、知ったことか、と。
1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365