中世のフランス南部では、宮廷詩人(トルバドゥール)たちが、宗教色のない世俗的な歌を作っていた。
それに対し、教会では史上初めてとされる、譜面に書かれた「単旋聖歌」が作られた。ミサで歌うためには、繰り返し不特定多数で歌うためには、譜面に書いて共有することが必要だったのだろう。
ミサで唱える典礼文には、「通常式文」と「固有式文」がある。
通常式文は、
キリエ・エレイソン(哀れみの賛歌)
グロリア・イン・エクセルシス(栄光の賛歌)
クレド(信仰宣言)
サンクトゥス(感謝の賛歌)
アニュス・デイ(平和の賛歌)
イテ・ミサ・エスト(終わりの唱和)
の六つの祈りから成る。
固有式文は、
イントロイトゥス(入祭唱)
グラドゥアレ(昇段唱)
オッフェルトリウム(奉納唱)
など、特定の祭日やそれぞれの伝統に即して選ばれ、歌われる。
ほとんどが単声で作られてきた初期教会音楽は、やがて複声、多声用に工夫され、発展していくことになる。
(“▽”)(“▽”)(“▽”)(“▽”)(“▽”)(“▽”)
1日1個、一年続けたら自動的に少しだけ賢くなるんじゃないか実験。
デイヴィッド・S・キダーとノア・D・オッペンハイムのベストセラー。小林朋則氏訳。
歴史・文学・芸術・科学・音楽・哲学・宗教の7分野から、365日分の知識。
この本を読みつつ、知ってるようで知らなかったこともちゃんと知りつつ、ああそうなんだね~なんて思いながら、少しだけ書くことを続けます。最低限、「360ページ以上ある本を読んだ」の事実が残れば、それでいい。「教養が身につくかどうか」なんて、知ったことか、と。
1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365