まだ新作映画「ザ・プレデター」は未見です。
ジェームズ・ボンドたるダニエルクレイグ。
ハン・ソロたるハリソンフォード。
が、なんで西部劇の世界でエイリアンと戦ってるんだろう…。
1873年、という設定なんだそうです。
めちゃくちゃ局地的に人間を狙う地球外生命体。
この時代なら、開拓中のアメリカなんかより、ロンドンとかパリとかへ行った方が効率的かつ広範に実験用人間を確保できると思うんだけど…。
なんというか、アメリカ人の、「西部/ガンマン/フロンティア時代」のあの雰囲気というのは、一定の高揚感を催すものなんだろうなー、と想像できます。
日本の作品によく坂本龍馬が出てきて「日本の夜明けぜよ」って言う、みたいな感じに似てるのかな。または織田信長が出てきて「人間50年」って言う、みたいな。
で、やっぱりエイリアンの造形は、ドロドロしてて、人間とは意志の通じ合えない、いわば「人外。しょせんは何しても構わない存在」に描かれてるんですね。
どう考えても1873年の地球より、いや現代より進んだ文明を持った存在なのに、なんでそれぞれの個体は裸で、色は暗くグロテスクで、「天井を這ってくる!」みたいな野蛮で粗野で下等な描写なんだろう…?と思いますよね。
あれは「めちゃくちゃに殺してもいい存在」ということなんですよ。
良心の呵責を感じずにすむ。
だからと言ってSAA、ピースメーカーで立ち向かう勇気はさすが荒くれカウボーイ。
もう一度見直すと、この作品は「VS」じゃなかった。
カウボーイ&エイリアン。
原題はとうぜん「Cowboys&Aliens」です。カタカナにして「カウボーイズ&エイリアンズ」だとどうもしまらない。どころか「ハワイアンズ」まで浮かんでくる。
アンド…内容は完全にVSなのに、なんで「&」なんだろう。
もしかして「カウボーイは何かと対立したりしない」というような、アメリカに根付く概念みたいなものがあるんだろうか。いやいや西部開拓時代、ネイティブアメリカンを何千万人殺したと思ってるんだ…。
この「&」の意味は謎ですが、スター競演の迫力あるシーンが山盛りでした。