「プレデター」
「プレデター2」
「プレデターズ」
「エイリアンVS.プレデター」
「エイリアンVS.プレデター2」
まで観たあと、
「エイリアン」
「エイリアン2」
「エイリアン3」
「エイリアン4」
まで観ました。
エイリアンとプレデターが2004年に邂逅、いや実は何千年も前から関係していた、んですよね。
そうなのであれば、全くの未知であったならエイリアンをまず見ておくべきだ、と少しだけ思いますよね。
まずエイリアンの恐怖をしっかりと叩き込んでおいておけば、「宇宙空間に放り出すしか対処法はないのだ」ということが刷り込まれた上で、「そのエイリアンを、なんとなんとプレデターはッ!!」という驚きを新鮮に感じることができ(たはず)る。
それにしても「エイリアン」シリーズ、とにかく苦心惨憺の跡がたくさん見られて本当に大変だったんだなぁ、と思います。
第1作は1979年ですから、もちろんCGの技術なんてものはない。
そんな中、今の我々はSFモノの定義とかそういうの、だいたいわかった上で見てますけど当初は、当たり前ですけど「エイリアン」なんていう映画は無い時代。
初作として、作家(H.Rギーガーとか)が「我を張る」ことの大切さをひしひしと感じます。これ、「予算が…」「日数が…」って言ってたら、多分どんどんショボくなっていって、不朽の名作にはなり得なかったんでしょうね。
そして同時代でも、いえ40年近く経ってても、同じ理由でどんどんショボくなっていって「なにこれ」と言われてしまう映画がたくさんある。
ウィキペディアを見て、製作年と、設定年を見ていくのが楽しい。
まとめてみます。
「エイリアン1」1979年→2122年
「エイリアン2」1986年→2179年
「プレデター1」1987年→1980年代
「プレデター2」1990年→1997年
「エイリアン3」1992年→2179年
「エイリアン4」1997年→2379年
「エイリアンVS.プレデター」2004年→2004年
「エイリアンVS.プレデター2」2007年→2004年
「プレデターズ」2010年→2010年
「プロメテウス」2012年→2089年
「エイリアン: コヴェナント」2017年→2104年
「ザ・プレデター」2018年→2018年?
最新作「ザ・プレデター」は未見です。
エイリアンが4に至っては2300年代後半を描いているのに比べて(地球は荒廃してる)、プレデターくん達のどうにも「現代っぽい」こと!
プレデターたちはエイリアンを繁殖させて、絶好の狩りの獲物としてたんですね。その養殖場と狩場が、実は古代の地球で…。
というか、「エイリアンVS.プレデター」のようにプレデター優位で生物競争が展開しても、それは2004年の段階の地球上での話で、それが一件落着して約100年後、宇宙船で鉱物を運搬するに至る技術を獲得する人類は、エイリアンとプレデターのことを一切知らずに、宇宙船の中で次々と殺されてしまうことに…というかあのどでかい宇宙船を6人で運行させるのは無理だろ…。
などと、いろいろ辻褄について考えてしまいますが、エイリアンシリーズはほとんどの監督さんが「しんどい」と言っていたそうなので(「2」の時にはストライキが起こってるし、「3」の監督デビット・フィンチャーは新たに映画を撮るくらいなら大腸癌で死んだ方がマシとまで言ってた)、それを加味して「いやぁ、すごいですよ」と素直に言いたい。
エイリアンの変なところ
それにしても「エイリアン」の生態に、どうもずーっと引っかかる部分があるんですよ。
エイリアンって、「フェイス・ハガー」がその寄生先(ヒトとか犬とか)の顔面に張り付いて(だからフェイスハガーという)、幼生を送り込むでしょう。
そしてしばらくすると寄生先のお腹で幼生が育ち、チェスト・バスターが胸を突き破って出てくる(だからチェストバスターという)。
だから、人間は、幼生を育てるための重要な「苗床」なわけですよね。
捕まえて、フェイス・ハガーが卵から出てきたらすぐに貼り付けるように「繭」にされたりする。
卵は何千個も産むわけですから、寄生先も何千体も要るはずです。
なのに、けっこう、エイリアンって人間をガンガン「ただ殺す」でしょう?
あれって不自然じゃないですか。
人間は全員、「苗床」用に捕獲するべきじゃないですか。
でないと、卵から孵ったフェイス・ハガーが空振りすることになる。
観ていて何度も「いやいや、だから…殺すなよ…」って、つぶやいてしまいました。
そういうところも、プレデターと比べると知能に劣るところなんでしょうかね…。
人格のあるプレデターとは、科学技術の点において差がある。
2004年時点で人類が滅んでいないのも、1匹もエイリアンを逃さず駆除しておいたプレデターの潔癖かつ完璧なテクノロジーのおかげですものね。視界は悪いけど。
あとは「プロメテウス」「コヴェナント」「ザ・プレデター」を見るだけになりました。