自論構築過程

死ぬ寸前まで、ボキャ力が欲しいぜ

投稿日:

 

「さらに語彙力のないわたし」というTwitterの投稿を見て思いました。

すでにまとめられてますね。
http://togetter.com/li/1019479

 

ツイート主がつぶやくに至った「同人界隈」だけにとどまらず、多くの共感を呼んでいるようです。
この図の意味がわからない人がいるかもしれませんので、少し解説しましょう。

左側には「語彙力のある人」がいます。
右側には「語彙力のない人」。

左の人は、
「えっち」
「かわいい」
「好き」
「素敵」
「あー」
「尊い」
「かっこいい」

というそれぞれの感情を表現する時に、2〜8個くらいの言葉を使い分けて、表すことができるんです。

右にいる「語彙力のない人」は、それらを

「わかる」としか言えない。

これは、「わかってるかわかってないか」ではないんです。

「わかる、としか言えない」というのが重要。

抽象度では「わかる」の方が上なので日常生活では「わかるんだ」と思ってもらえて事なきを得てますが、ざっくりとしか言えないため、その感情の具体的な区別を、自分でもすることができません。

 

つまり、思考できないということです。

人間は、言葉でしか考えられません。
脳内で言葉を使って、思考するんだそうです。

ですから語彙がないと、様々なことをこまごまと分別できず、ぜーんぶひっくるめて「わかる〜」という事しか、思えないのです。

「言えない」のではなく、「思えない」。
ここを混同してはいけませんね。

「思えないから、言えない」のではありません。
「言えないから思えない」のです。

そしてもう一つ、我々が犯しがちな勘違いがあります。

それは…

 

「語彙とは単語だけじゃない」ということ。

構文そのものとか、表現とか、形容している様子とか、そういうのが一緒くたに記憶にへばりついて、他の時空で適用される。

 

そうそう、ちょうどこの間、所ジョージさんが、100均のブラシでプラモデルの部品を作る、という話を番組(世田谷ベース)でされている時に、

「このブラシからちょうど154本取れる。これじたいには意味はないんだけど、ああ、あれくらいの塊だったら154本だな…、とか他のことに当てはめることができる。“30cmのモノサシ持っとけ”とか若いヤツに言ってるのはそれ。当てはめるゲームだから」

みたいなことをおっしゃってて、「それと同じやがな」、と激しく思いました。

 

例えば今読んでいる本に、こういう箇所があります。

公共的に認知された意味を欠いているという点に、多重に破壊的なところがある。(『読む哲学辞典』p.18 講談社現代新書)

この「多重に破壊的」なんていう表現はまさにそうで、この文章にしか当てはまらないこと、ではないんですよね。

 

 

「多重に破壊的」。

これをなんとなく覚えておくと、何かの場面で(例えば怪獣映画でもいいでしょう)、

「ウ〜ン、多重に破壊的だぜ」なんて言えたりする。

そうすると「語彙力ありますね」って言われますよたぶんwww

そういうことなんですよ。

 

こういうのをいっぱい知ってないと、「シン・ゴジラどうでした?」って聞かれたら、

「ヤバかった」

しか出てこないことになります。

 

すでに言ったように、「言葉にならない」のは、「表現が下手」だからではなく「思考ができてない」からであり、その原因は「語彙がないから」なんです。

冒頭の画像をよく見ると、「尊敬」の欄に「ハイブロウ」という単語があるのがわかりますね。

 

英語でハイブロー(highbrow)とは「教養や学識のある人。知識人。また、知的で趣味がよく高級であるさま。」。

コトバンク「ハイブロー」
https://kotobank.jp/word/ハイブロー-599345

 

「尊い」とは意味が違います。
でも、「ハイ」で「ブロー」、っという語感から、「尊いぜ!」という意味に勝手に使っても構わない。

これこそが、語彙力です。
これこそがボキャ力。

これが可能だからこそ、

例えば

「鬼安」なんていうコトが可能になるんでしょう。

鬼は怪物。買い物とか関係ない。
「鬼のように安い」なんていうのは、語彙力以外の何物でもない。

辞書を全部読んで覚えても、語彙力は上がりません。
いや、上がらないわけはないですがw、そんなの無理ですから、日々の暮しの中に、「読書」は必須だな、と改めて思った次第です。

 

いや、「わかるー」やないっちゅうねんwww

 

 

 







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