ニュース手短に。

清水富美加さんは10年そっとしておいてあげよう

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新進気鋭の女優さんが突如「出家」なさったということで、しかもすでに撮影している映画とか残りの仕事とかどーすんだということで、しかもその出家先が「幸福の科学」だということで大変な騒ぎになっている様子です。

 

多くの人がおっしゃっているように、自分の人生なので自分で決めていいことですし、それに関しては仕事が残ってようが多少の迷惑をかけようが、傷ついた精神についてはそんなものは誰も後で責任取ってくれないし、金でカタがつくんならいたくない場所に無理やりいることはない、と思います。
たとえその位置が、多くの羨望を集め嫉妬の対象になるような、得難いポジションであっても。
世間の圧倒的多数の勘違いブスが「私が代わりたい」と望むような、稀有な売れ位置であっても。

 

清水さんへの意見は妥当か。

彼女に対する肯定的な意見としてはやはり「個人の自由なのだし」「もう22歳の大人なのだから」という観点に立っての「自分の人生なのだから」というものが多い気がします。
これ、全くおっしゃる通りなんですが、出家先が例えば「東本願寺です」とか「建長寺です」とか、または「福音派のプロテスタントに」とかだったら、こんな感じにはなってないと思うんです。

カルト宗教である「幸福の科学」だから騒ぎになっている。もちろん、信教の自由を日本国憲法は保障していますし、何を信じどんな神に帰依しようがそれは自由です。ただし、社会的に猛烈な害毒を発揮したオウム真理教のように、カルト教団には反社会的な要素が必ずつきまといます。これは「必ず」です。なぜなら「社会の規範の言う通り」より「神様の言う通り」が勝つのがカルトだからです。
仏教やキリスト教、イスラム教にももちろん、すべての宗教にその要素はあるわけですが、散々の殺し合いをして、散々の迫害を受けて、なんとか既存の古い宗教は、世間と折り合いをつける方法を身につけて現在に至ります。昔は「僧兵」なんて、大きいお寺が武力を持つことなど当たり前だったわけですし。そう、新宗教は「それらを、これから」なんですよ。

ちなみに、テレビ番組やコメンテーターたちが、「清水さんの自由」や「事務所のやり方」をあげつらうのは、単に「幸福の科学からの抗議が怖いから」です。「講談社フライデー事件」を見るまでもなく、普通の感想を述べただけで訴訟を起こされまくったのではわりが合わない、ここは「いわばどーとでもなる」事務所側の対応を叩いておけ、となるのは必然です。ワイドショウだけでなく、テレビとはそういうものだと思います。

本人に対して「契約終了までけじめをつけるべきだった」とか「ギャラ5万円は妥当」だの、問題を「芸能界ってものは…」的なところに論点を外らそうとしていますが、一番の問題は「新興宗教に洗脳されている」ことじゃないんですかね?芸能界の慣習がそんなものであるならば、それを守らせないでさらうように出家させる団体にこそ「おかしいじゃないか、芸能界はそんなものだよ!」と責める言葉をかけなきゃいけなくないですか?

事務所のやり方がどうだとか、給与の不当な未払いだとか人を食う役柄がどーだとかが、「幸福の科学へ出家する」と釣り合う大問題だとはどうしても思えません。
これ、擁護している人たちは「そんなのは彼女の自由だ」「彼女が幸福ならばそれでいい」という風に反応しがちですが、自分のお身内でも同じように言うのでしょうか。「個人の意志」は尊重されるべきものではあるものの、では貴方が今立っているその位置は、地位は、安寧は、貴方だけの、「個人の意志」だけで獲得したものですかと多くの人たちに問うてみたいところです。私はたまに、「個人の意志」なんて、大したことのない、往々にして思いっきり間違う、グラついたものなのではないか?と思うことがあります。

 

「個人の意志」とは?

これ、今回の想像と同列にするのはおかしいかもしれませんが、たとえばAVに出ている女性って、18歳とか20歳とか、法に触れないことは確定の、尊重されるべき「個人の意志」で出演を決断していますよね。その場合、すべての人が法的にも「だから尊重されるべき」とそれを認めるしかないわけですが、じゃあどうして「親バレ」なんて言葉が発生するんでしょう。社会にはいろんな仕事があるので「親が許さない」は縛りの1種類でしかないですが、「個人の意志」に付属する様々な縛り(家族の目とか今後の影響とか)が、なんとか自己をまともな範囲にとどめてくれているという感覚も、理解できると思います。「個人の意志」なんて、実は大したものじゃないんじゃないでしょうか。

「個人の意志」で選んだことが大幅に間違っているということも、実はかなりの確率で、ある。

新興宗教が戦後、ここまで大きくなったのは、この「個人の意志」が大きい要素です。創価学会もそうですが、戦後に発達して巨大化した新興宗教は、「核家族」とか「個の形成」と言われた時代推移と比例して、その信者数を増やしました。
田舎で、大家族・親類縁者とともに生きるしかなかった時代は終わり、自分たちだけで、あるいは自分だけで、身を立てることが都会でできるようになってきた。しかし、都会で生きるには、アパートに巨大な仏壇を運びこむわけにも行かず、分霊して神棚を飾るほどでもなく、その心の拠り所を失い、連帯を求めている若者が、たくさんいたんですね。

それを救いあげ、「みんなで連帯しつつ、教えを守ろう」という風に広がったのが創価学会とか、立正佼成会とかの新宗教だったわけです。これらの宗教団体が社会で果たしている役割というのは、実はそんなに小さくなかった。現在、世代が代わり、新しく心酔して帰依する人たちは激減しています。なんとなく「親がその宗教だったから違和感なく」という人以外は、あまり親しんだ目で見ることもないでしょう。コミュニティとして、有能に働く団体。心の拠り所として、逃げ込める場所。だって、あんたら、私を助けてもくれなかったじゃないか!と社会や家庭に、怨嗟の気持ちを持っている人も中にはいるでしょうねえ。これが、年端もいかない頃からなら、その人格形成のほとんどに新宗教や教祖・教義が関わっていることになり、それが一般社会との乖離しているという事実も、知らないまま成人する。そういう「純粋培養」な方も、多数いることと思われます。

↓幸福の科学は載ってませんが…w

 

 

教育=洗脳??

ちなみに「幸福の科学大学」は文科省に設立の申請を出しましたが、「科学的根拠合理性が立証できていない大川隆法の霊言集は、学問の要件を満たしているとは認められない」ということで2014年、不認可になりました。なので今は「HSU」という名前で、私塾として運営されているようです。

幸福の科学大学(仮称)
http://university.happy-science.jp/

ハッピーサイエンスユニバーシティ
http://happy-science.university/

教祖・大川隆法氏がやっている、生きていようが死んでいようが偉人や有名人を降ろして喋る「霊言」というやつ、書物を読んだことはないですが、これやり出したらもう、ソースは無限ですよね。言いたい放題ができるツールになる。これを見てもまだ

それでも、神とか仏とか、あの世とか、確かめようのないもの、この目で見たこともないものを、私は信じ、神のために生きたいと思いました。

という気持ちが出てくるというのはやっぱり「いやいやいやいやいやいやいやいや」と言わざるを得ませんよね。

上に書いたように「個人の自由意志」で選択したことが、大きく間違っているということは、すごい確率で、あるんです。

皆様から見たら洗脳とも取れるであろうこの一連の出来事

と彼女は自分の言葉で書いていますが、「洗脳」というのは、「洗脳されてない!」と本人が言い切ってしまえるから洗脳なんです。
「彼女の自由に!」とわかったような顔をしている方々は、もう一度、「自分の家族だったらどうするか」を考えてみてください。別に、だからと言って「清水さんを助け出す運動」とかはしなくていいと思いますが、10年後くらいに「脱会」みたいなタイトルの手記を幻冬社あたりから発表される確率が今、どんどん上がってきております。

 

出家って何

さて、出家というのはそのまま「家を出る」という意味ですから(家出とは違うw)、もう「家には寄り付かない」ことを指します。「家」というのは「世俗」でもありますから、特定の集団とともに「だけ」人生を過ごすことを言います。出家をすると、あらゆる俗事からは解放された存在になります。

「おんな城主 直虎」でも出てきたように、「このままだと無理やり嫁がせる」みたいな状況であっても「出家いたしました」となると、ご破算になる。

世俗との繋がりを切った、ということで、許されることがたくさんある。ちょうど今、『駆込み女と駆出し男』をHuluで観てるんですが、そのものですね。条件を満たして駆け込めば、もうなんの社会的な制約も受けなくなる、いわば治外法権。現代ではそうはいきませんが、浮世との関わりを捨てる、みたいなことなんですね。→Hulu 今なら2週間無料トライアル実施中
そして本来、「出家」する場合は、今までの財産・資産・現金その他一切を、捨ててこないといけない。だって浮世から外れるんですから、そんなものを持ってちゃダメでしょ?どこかへ寄付するかして、身一つになって出家する。これが本来の姿です。

ああ、寄付金ででかい建物を建てることが素晴らしいとされている新宗教の、なんと素晴らしいこと…。
寄付すればするほどに神に貢献したことになる新宗教の、なんと素晴らしいこと…。

我々は多くのことを、学ばないと理解できません。
どこから学ぶかは、重要です。
その上でバランスを取ることも大切です。

「あの宗教はどうしてもおかしいと言わざるを得ないが、個人として団体として、存続することは認める。しかしそれ以上踏み込んでくるのを許すかどうかはその時々でわからない」みたいな、生きる上でのバランス感覚、みたいなもの(リテラシーとも呼ぶか)は重要ですね。

例えば上に書いた、「あのエル・カンターレの教えを学べる学府を、文部科学省が認可しないだとぉ!?」という事実に直面した時に「あっ、日本の教育レベルや社会はまだ、それを理解できる段階に達していない未熟なものなのだ!」と感じるか「あっ、文科省が認可できなって、さすがにやばくね!?」と感じるかは、大きく違ってきますよね。

「個人の自由」について、改めて考え直す機会にしたいと思います。

大川隆法氏が清水富美加の守護霊と会話 → 「千手観音の生まれ変わり」「千の手で一人でも多くの人を救う」役割なんです。
http://re-file.com/05/1305/

 

 

 

 

 

どこかで見たフレーズですが、「エル・カンターレ、自分の生霊を降霊しメモリ不足でフリーズ」っていうのが何度思い出しても笑えてしまう今日此の頃です。

 

 

 

 

 

 







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