若干雑感羅列集

怖い棄権は性欲に負けるドMか

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ドSかドMか

バラエティ番組を見すぎることで、SM方面の性的嗜好であったはずの言葉を勘違いする傾向が進みついには「誰もがどちらかに偏っていないとおかしい」と考えるようにまでなっている。他人に対しても「どっちかでしょ?どっち?」と問える環境になってしまっている。どちらかをすぐに表明できないとそれはそれで変態、というような色眼鏡が追加される。もちろん、SM趣味的な範疇を指しているのではなく、どちらかというちょっと嗜虐的か、または被虐性欲になぞらえることができるような優しさがあるか、というような敷衍的な使われ方をしている場合がほとんどだ。そんなものは決める必要はないし、言葉のみの判断で他人のそれを決める必要もない。少し強めな言動を取れば容易にドSと言われ、「実はドMなんです」と告白した風に見せかければ簡単にそう受け止められる。ことほど左様に、「ドアホ」を見分けるのにはちょうど良いと言えるかも知れない。

 

投票か棄権か

投票には棄権する自由もあるが、わざわざ白票を投じて「選ぶべき候補者なし」の意思表示をしてるつもりになっているのはアホっぽいからやめた方が良い。数ある候補者の中で、この人を選出したい!と無条件に決められるのはその熱烈な支援者だけだ。多くの人は「誰がなっても同じ」という歴史的諦念のもと、少ない判断材料と人生で得た勘によって、苦渋の決断の結露として誰かを選んでいるに過ぎない。「選挙に立候補して偉くなろう、なんて思う奴にロクな人間はいない」という前提で考えれば、選挙が「良い人を選ぶ」のではなく「マシなクズにするしかない」ものだとわかる。「1票では何も変わらない」は正しい。変わらないからこそ「多くの人の意見に寄り添う」のだ。1票で変えられるのは自分のことだけだ。それにしたってなかなか決められないくせに。

 

勝つか負けるか

ワールドカップカタール大会、日本はクロアチアにPKで敗れた。どんな試合も、勝者は歓喜し抱き合って笑っている。敗者は地面に伏して泣いている。子供の頃からそんな勝敗を何百回と経験してきている一流のプロ選手でさえ、自分を敗かした勝者を讃えることは二の次にして全力で悔しがっている。その姿を美しく思うかどうかについては、観る方にも熟練が必要なのだろうなぁと感じている。スポーツの国際試合において、その国々が背負う歴史や政治的背景がキーワードとして取り上げられることがある。スポーツが、戦争の代わりとなっているという意見もある。試合自体を讃えず、スポーツそのものを楽しまず、ただただ自軍が勝てばいいとブーイングを続ける応援席などを見るにつけ、「それならお前らは戦争をやっとれ」という思いが湧いてくる。

 

恋愛か性欲か

アイドルと恋愛したい、というのは永遠に湧いてくる感情の一つだ。なぜ、みんなからの支持を集め人気も高い、つまり才能と魅力に溢れた特別な存在である人が、モニタを見つめグッズを買って客席で手を振っているだけの自分と恋愛関係になれると妄想してしまうのだろうか。もし、自分とまったく同じ境遇とレベルの人がそのアイドルと恋愛する姿を想像してみたら、そんなことありえない!なんの魅力もない!キモすぎる!リスクが高すぎる!やめろ!とすぐに思うにも関わらず、だ。一方的によく見ているからよく知っている気になっているだけで、相手の感情や人生のことなど、何の考慮もできていない。考える材料がまず揃わないからだ。「アイドルと恋愛したい」は、「まず性的に消費したい」と正直に言う場が現状の社会ないので「永遠に湧いてくる感情の一つ」として、数えられているに過ぎない。

 

怖いか怖くないか

幽霊がもしいるなら怖いが、いないので怖くない。いないから怖くないが、暗闇はそもそも怖い。だから幽霊は昼1時ごろのイオンモールにいたりせず、真夜中の廃校にいたりするのだ。怖いのは幽霊ではなく夜の闇である。エンターテインメントが利用した「怖いのスライド」が、常識として固着した結果である。たとえばメキシコのチルパンシンゴ市及びその周辺地域は、日本の外務省が「渡航はやめてください」と中止勧告を出している(レベル3)。アフリカのリビアだと、全土で「退避してください(レベル4)」だ。昼でも怖い。おそらく夜になるともっと怖い。もはやそこに「幽霊がいる」要素が入り込む余地はない。たぶん幽霊ですら、夜のリビアからは退避したくなるだろう。だけど住んでる人がいる。住んでいる人らにとっては怖い土地ではない。それは、どこの廃校だろうが廃病院であろうが山中のトンネルだろうが同じだ。近隣には住んでいる人がいて、生活がある。それをただエンターテインメントづらで「幽霊が出る怖い場所」として取り扱う連中にはデリカシーがない。怖いのはお前らの方だ。

 

 

 

 

 







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