ニュース手短に。

ちみ「処理水」に関するカスみたいなデマを信じることなかれ

投稿日:

東電福島原発事故 自己調査報告 深層証言&福島復興提言:2011+10

 

ALPS処理水は、放出されることになりました。

東京電力ホールディングス株式会社福島第一原子力発電所における
ALPS処理水1の処分に伴う当面の対策の取りまとめ
https://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/hairo_osensui/pdf/alps_2108.pdf

そうかと思うと、こういう人たちもおられるんですね。

別の方法?
別の方法ってなんだろう…。
なんなんだろう…。

 

で、これは今年の4月ですけども、

【汚染水放出に対する声明】山本太郎 れいわ新選組代表 2021年4月17日
https://reiwa-shinsengumi.com/activity/6726/

というのを発見しました。
これを見ただけで「れいわ新撰組って、完膚なきまでにだめなんだな…」とすぐ納得できるから便利です。あくまで自分らの独善的な感情だけで活動し続けてる人らなのかしら?とでも言いたくなります。

こういう類の人たちにとっては「政府と戦う自分」のみが輝かしく美しいのであって、それによって被害を被(こうむ)る人の存在というのは、ぜんぜん目に入らないみたいです。貴方たち風評加害者ですよと教えてあげたら「ええええ!そんなわけないでしょ〜ッ!!」て、本気で驚きそうで怖い。

彼らにとってはどうも「政府に強く抗議する姿を見せる」ことが最大の目的で、「じゃあどうしたら?」という問いには「政府が考えるべき!」という態度でいくらでも逃げていくんですよね。「別の方法で」と言ってる人らも同じか。

れいわ新撰組を支援している人は処理水に関する科学的知見を持たないまま、山本太郎さんの言い分だけを鵜呑みにして「戦う姿」に共感しているだけのように見えます。涙の演説に感動した、だから彼を総理に!なんて言ってるわけだからその程度なのです。

まったく話にならないレベルのデマを発して情報弱者を釣り上げて煽りまくる、社会的な有害性を持っているすら言えると思います。

支持者たちは以下のように、自分で調べ・考える力を自ら華麗に捨て去り、安易でわかりやすい「戦う政治家」のイメージのみに引きずられていくのですね。

少しだけ引用してますがこんな感じの人ら、いくらでもいるんですよ…愕然とします。もう検索しないぞ。

それにしてもみなさん、悪人ではないんでしょうけどこれはちょっと…ねえという感じ。
政治的にどうこう、ではなくて「いやぁそれは違うでしょ…」とうんざりするレベルで信じてしまっている。

こういうタイプの人らっておおむね、「リスク」っていうことを考えられないんですよね。
だから「即時全撤廃!」「原発ゼロ!放射能ゼロ!」とかいう言葉にコロッといかれちゃう。
多分「納豆でダイエット!」も全力で信じてたんでしょう。あるある。

たぶんお弁当箱とかパフェとかでも放射性物質ゼロって無理なんだよ、っていうのも理解できないだろうと思います。

バナナ等価線量
https://ja.wikipedia.org/wiki/バナナ等価線量#

 

原発事故から10年。

こういうデマ吐き政治家やそれに引きずられる人たちと、矢面に立って戦ってこられた方々がおられて、その苦痛や疲弊や困憊ぐあいは忖度するしかないところですけれど、「科学事実は違う」と正論とデータでデマを覆しても、彼らには「不安は消えない!」という伝家の宝刀があるんですね。

「そんな理詰めで言われても安心できないものは安心できない」で、永久に解決を先送りできる。
なんでも他人のせいにして生きてると、そういう傾向が強くなるんでしょうか。

「安全より安心を優先しろ」は寝言か?

「安全より安心を」は100万回もぶり返す魔法の呪文だった

最近「風評加害」という言葉がクローズアップされました。

それに反応した朝日新聞の記事
『「風評加害者」って誰?汚染土利用に漂う不安な空気』に

お前だ!!!!!

という、昔ながらの怪談話のビックリオチのような言葉がものすごい数、浴びせられたのは記憶に新しいところです。

「風評加害者」って誰? 汚染土利用に漂う不安な空気
https://www.asahi.com/articles/ASP8Z7594P8ZULFA00C.html

かつては「風評」≒「風評被害」という使い方のみをされてきたような感じがしますが、当然「被害者」がいれば「加害者」がいるわけで、それが可視化され始めたんですね。

風評を作って被害を与えてる主体があることって、バレないんだよね〜とタカをくくっていたのが朝日新聞をはじめとする、大手メディアだったっていうことでもあります。

オカルト方面ではデマ扱いすらもされないのをいいことに、テキトーでめちゃくちゃな論を書き殴って放置しているサイトもあったりしますが、そういうのは無視するしかない。というか私としては顔見知りでも関わりたくない。PVさえ稼げれば良心とかそういうの、平気で売り渡せる人らなんだろうなと思うし、あんなのに関わってたら私も同罪です。おもしろ味を勘違いしてる連中なのでURLも名前も出しません。

メディアが繰り返しやるべきことは、

ただ、安全だとしても身近な道路や堤防などに使われると、その地域が「風評被害」にさらされる恐れがある。このため福島県内で再利用しようとしても、住民の反対が多い。全国で進めるには、さらにハードルが高い。

と言い続けることではなく、

『科学的に安全だとされているので、安心です』

と繰り返し報道し続けることでしょう。
これをやらないメディアや記者に「社会の木鐸」ヅラされたくないのです。

その地域が風評被害にさらされる恐れがあるのであるならばそれを払拭しようとするのが影響力ある者の努めだと感じるのが正常だと思うんですけど、朝日新聞としては「怖いですね〜ハードル高いですね〜まだまだ不安ですね〜」と言い続ける方針を、確固とした信念のもと、取り続けています。

彼らは被災地のことを考えてなど、いないのです。

れいわ・その支持者・朝日新聞をはじめデマ発信してる風評加害者には、どんな被害が起ころうと、罪は「国・政府・東電にある」という論理があります。
自分たちは責めるだけ・騒ぐだけ・嘘でもなんでもいいから問題を大きくするだけでいいのだという理念。

それが問題提起なのだという思い切った、振り切った、ねじ曲がった情念。

もし、デマを発信した責任がぴったり自分に張り付いて、加害者としてすぐに裁かれるかもしれないなんていう畏れが微塵でもあったとしたら、あんな風に堂々とデマ野郎にはなれないと思うんですよね。

「国・政府・東電に責任があるんだから、自分はどう振る舞ってもよし!」と思ってるとしか考えられない。
少なくとも無意識下で、その思いがセットされちゃってる。
ほんとに恐ろしいことです。

最上部に掲げている細野豪志さん、 開沼博さんに依る書『東電福島原発事故 自己調査報告 深層証言&福島復興提言:2011+10』に「取材構成者手記」として掲載されている林智裕さんの文章には

「これから必ず恐ろしいことが起こる」
「ガンにかかって早死にする」
「子孫代々に奇形が多発する」

改めて、ここに福島の人間が散々ぶつけられ続けてきた言葉の一部を並べてみました。これらが「呪い」ではなくて、一体何だと言うのでしょうか。すでにこれらを否定する科学的な知見があるにもかかわらず、これからも「まだ影響は分からない」などと被災者に呪いをかけ続けるのでしょうか。「心配」を装ったこれらは当事者から被害者性を搾取・利用し続けるためのエゴと口実に過ぎず、断じて他者への慈愛などではありません。

と書かれていました。
なんだか2020〜における、新型コロナウィルスに関するデマや反ワクチン界隈のことが書かれているようにも読めてくるではないですか。

つまり過激に「反原発」を掲げて活動している人たち、及びそれに親和的な態度を取ってた人たちというのはそのまま「反ワクチン」のデマを発する人たち、及びそれに踊らされる層の人たちであり、そのターゲットが「原発・被災地」から「コロナ・ワクチン」に移っただけなんですね。あるいは、活動場所が増えただけ。

私も前に書いてた、これ(野洲市の副読本回収)についても触れられていました。

ほんとうに放射線副読本は回収すべきだったのか

上掲の本(『東電福島原発事故〜』)は読みやすく、対談を通じて、当事者だった方達の切実で真摯な言葉が並んでいます。

林さんの書かれている箇所(取材構成者手記)は明快で端的。
冷静だけどそこに込められた怒りと悲哀が、鍛造した短刀のように鋭く刺さってきます。

絞り出された苦しみが、最短距離で敵を撃破する言葉と化して並んでいる。
被災の当事者として生きながらデマと戦う、戦い続けるというのは相当な気力・体力が必要だと思います。
この10年、故郷を安易に侮辱され軽率に軽蔑され、その反論を書くたびに体が震えるほどの怒りにまみれたであろうことは、想像に難くないのです。
その上で、どうやったら良い方向に向かえるか、まで提案してくれている。

重要なのは我々が、「これは違うぞ」とちゃんとした、区別ができる目を持つこと。

それを、持とうとすること。
具体的に言えば、れいわ新撰組ていどの低劣なデマに、惑わされないようにするということ。
その意味ではれいわ新撰組および山本太郎さんには感謝、かも知れませんね。

あ、あと共産党もそうか…。

↑この人、現在6期目の衆議院議員さんなんだそうです…嘘でしょ…しかもしかも、東北出身じゃないか…。

と思ったら、「500倍に薄めても500倍流したら同じ」の人だった…

「薄めて流せ」言うが…
500倍の希釈でも500倍流せば同じ
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik21/2021-04-16/2021041603_01_1.html

党利党略・イデオロギーは、故郷に対する正常で素直な感覚すら狂わせてしまうものなのか。暗澹たる気持ちになってきます。

ああ、この人もそう。

共産党では科学的な見地を共有するブリーフィングって、しないんですかね。
特に恥ずかしくなさそうだから、やっぱり政府を攻撃できればもう、なんでもいいんでしょう。

ついでにこの共産党の方のブログを見てみると、

濃度くらい知ってるわい!焼酎もウィスキーも、ストレートと水割りで味も酔い方が違うし、辛いつゆも蕎麦湯で割ればおいしく最後まで飲めるもん(笑い)
いいたいのは、海に流出する放射性物質の総量が同じということだ。しかもアルコールや塩ではなく放射性物質。

とか書いてあった。ダメだこりゃ。

基本的にはなんでも「政府が悪い!」と締めくくれば仕事したことになるんですから楽なものですわな。そうやって勧誘してるのかな。

昨今は「野党共闘による政権交代!」と息巻いてらっしゃるようです。
もし政権与党になったら攻撃する政府がいなくなっちゃうんですけど士気的に、大丈夫なんでしょうか。することなくなるよ。

処理水は大丈夫なのか

さて、処理水ですけれども「処理水」っていうくらいだから、処理された水です。
デマで飯を食ってるような人らと陰謀論大好きな人らとしては「処理されたってダメだ!汚染水だ!」と言うしかないんですけれど、当然、人間が飲む水にはならない。

安全ならば飲んでみろ!みたいな感じのこともありましたが、これ言うやつってバカなんです。
とにかく静かに生きててほしい。

海洋放出は、全世界の原発では当たり前に行われています。
なぜ当たり前に行われているかというと、それが一番良いからです。

今、福島原発では陸地に、タンクに入れて貯めて置いてるんだそうです。
こんなもの、いつか置くとこなくなるは必至です。
その限界が、2022年には来る。
その方が問題だったんです。

置いてあるままタンクが壊れたらこれまた面倒なことになるでしょう。
他の物を置く場所がなくなるし。
だから訳のわからん反対を押し切って海洋放出が決まったことは素晴らしいのです。

海洋放出には問題はありません。
「汚染水だ!海が汚れる!魚に影響が出る!」は、嘘です。影響は出ません。
出るほどキツくない。
ギャーギャー騒いでる人、いずれ興味を無くします。
だって何も起こらないから。

影響が出るほどにキツくなくても少しはあるんだろ!500倍に薄めたってさ〜!
と少しでも言いたくなったら、上の方に出てきた「バナナ等価線量」を思い出しましょう。

軽く「量の概念」でTwitter検索してみると、

という人がいて、こわ〜ってなりました。
二、ニセ科学!?屁理屈!?
↑これ、今年ですよ。
10年前じゃなく。
すごくないですか?
こういう感覚で生きてるってすごい。
理解力がないのもここまでくると破滅的でファンタジックで輝いて見えてきます。
まるでフィクションみたい。
「量の概念」の前に「概念」の説明をしてあげないといけないのかも知れない。

それはつまり「思いたいように思いたい」という思いが強くなりすぎて、思いたい雰囲気とは違う事実を受け止めることに耐えられない、っていうことなのかとも思うんです。脳内にあるフィクションの世界に、現実を合わせようとしてる。

 

 

詳しい数字はそれぞれに検索などして調べてもらうとして、海洋放出される処理水に問題はありません。
ということは「問題だ!」と言ってる人らはデマ屋か、無知ゆえに大声出してるだけの人、ということになります。

デマを発することになんの躊躇もない政党や政治家やメディアやジャーナリストたちはその根底に「国は情報を隠している!」という基本的疑念を抱いているので、それによって風評加害者になっているという自覚が一切無い。
1ナノグラムでもあったら朝日新聞も、上掲のような記事タイトルをつけられるわけがないんですよね。

「国には、不安を解消する義務がある」というのは、正しいと思います。
だけどそれを叶えるには「国が出す数字や発表などの情報を自分で掴みに行き、科学的に冷静に判断する主体」が必須です。
つまり「自分で情報を知り、正しく理解しようとする努力をする人」が必要だということです。
その人は誰か。

自分です。

とりあえず「処理水」については、「ちゃんとわかってる側」と「わかってない側」に仕分けることが出来る設問として、とても便利だと言えることがわかりました。

今後も原発問題には山積する解決すべき項目があるわけですが、やはり基本は「科学が風評に負けてはならない」だと思います。

「個人的な感想と好き嫌いあるいはイデオロギーでなんでも判断して、科学的事実より直感を信じる人は、周りを不幸にするデビルである」
ということもわかってきました。

問題はやはり「そういうデビルが、身内に湧いたらどうするか」っていうところなんですよね…。

温厚だった妻、陰謀論の動画にはまり「まるで別人に」…[虚実のはざま]第4部 深まる断絶<4>
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210914-OYT1T50051/

 

本日は以上です。

 

 

シロウト、だからこそ。『知ろうとすること。』

 







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