「赤ちゃんがいるんですー」新幹線内は阿鼻叫喚 通報者が語る10メートル先の“血の惨劇”
https://dot.asahi.com/wa/2018061000009.html事件が起きたのは、東京発新大阪行きの東海道新幹線「のぞみ265号」で、午後9時45分過ぎ。稲本さんは仕事で京都へ向かっていた。車両の中ほどに座っており、弁当を食べ終えてスマホを触りながらくつろいでいたところだった。
静かな車内に突然、「キャー、キャー」という女性の悲鳴が聞こえ、バタンバタンと大きな物音。尋常でない声に驚いて後ろを振り返ると、車両の出入り口付近で、包丁のようなものを持った容疑者が被害者の男性に切りつけていた。
こればっかりは、防ぎようがない…。
今後、乗客の荷物検査、は出来るだろうけど、完璧にはできない。
「やる。誰でも良い。」と決めたアタマおかしいやつを、100%止めることは出来ない。
無言で、特に主張もなく、政治的な偏りなどもなく(それなりにネトウヨっぽい、とかはあるかも知れんけど)、社会に対する不満、に託(かこつ)けた、自分の情けなさからの絶望なのか。
たまたまターゲットになってしまった男性は、殺されてしまいました。痛かったでしょうし、無念だったでしょう。切りつけられた女性らも、凄まじい災難だった。ものすごくかわいそう。悔しい。そして同じ車両に乗っていた人らの恐怖とパニックは、うまく想像できない。どうせ、ドラマのシーンくらいしか、我々の頭には浮かんでない。怖かったでしょうねえ。
「よし、もしそうなったらこうしよう」なんていうのは、机上の空論に過ぎないかも知れない。逃げるしか、たぶん思いつかない。
しかしこういう犯人て、「誰でも良かった」とは言いながら、例えば近所の、空手の達人の家には絶対行かないんですよね。
「誰でも良い」はずなのに、プロレスラーとかにはたぶんいても斬りかからないんですよ。ちゃんと選んでる。外国人のでっかいあんちゃんとかが乗ってる車両は、たぶんスルーしてるんですよ。その点で、「誰でも良い」は、なんかごまかしてるな…、って思います。
こういう残虐なことって、犯人の「動機」なんて聞いたってしょうがないんで、やっぱりできれば「その場で執行」みたいな感じにならないのかなぁ、と思うことはあります。
何をって、死刑をです。
死刑反対論者の方々はフランスなどを引き合いに出されることが多いようです(憲法に書いてある、など)けれど。
聞いたことないですか?
「フランスは、その場で射殺するから」みたいなやつ。
確かに、日本と違って自爆テロなどがあるヨーロッパでは、見つけたらすぐ対処しないと被害がとんでもないことになる(2015年のパリのテロでは死者130人)し、そういう犯人は必ず爆弾か銃を持ってるので「射殺」は選択肢として1か2番目になって当然、即決即断しないと、だし、その資格が現場に与えられてる、んでしょうね。
だけどああいう(いわゆるイスラム系)過激派によるテロって、我々の社会通念では理解できないとはいえ、やる方にも主義主張はあって、それを通すだけの覚悟がある。彼らの中にはちゃんとした「スジ」があって、言ってみれば「死ぬ気で来てる」。だからこそ被害も大きくなるし、止める方も、常に命がけだったりする。
警官しか拳銃を持てない日本では、ナイフ・包丁一本で、大した思想もない甘ったれた22歳が、「むしゃくしゃしてた」くらいの、それなら富士急ハイランドで怖いの乗ってこいアホメガネ、と言いたくなる理由で、人を殺すことができてしまう。
もちろん、殺人・傷害なんて普通は大した理由じゃないし、「なにも殺さなくても…」と思うようなものばかりだと思うんです、だけど「誰でも良かった」「むしゃくしゃしてた」っていうのは、「またやる」って言ってるのと同じじゃないですか?
こんなくだらん2個の理由、この条件が揃えば、いつでも出来るってことですから。
この犯人、死刑にならず18年とか25年とかで刑務所から出てきても、まだ40代。
その場にいたら、たぶん「逃げる」しか思いつかないしそれが正解なんだろうけど、なんでたまたま「空手の達人」とか「レスラー」とか「米軍の下士官」とかが乗ってないんでしょう。それはおそらく、上にも書きましたが「この犯人が最初から避けてて、全然“誰でも良くな”かった、から」ではないでしょうか…。
怖いですねえ…。