自論構築過程

ナショナリズム

21 Lessons: 21世紀の人類のための21の思考

グローバルな問題はグローバルな答えを必要とする

愛国心の一部は、自国を、他国より優先する気持ちとして表現されます。

問題を全て他国のせいにして、汚い言葉を投げつけることすら、愛国心の発露として免罪される傾向があるという現実。

それぞれの国は、いつからそれぞれの国か…?を考えると、5,000年前に今の国境線ではっきりした国民国家だった国など、ただの一つもありません。そんなにさかのぼる必要すらないでしょう。

人間の精神構造や身体構造は何万年も変わっていないのに、国家形態や政治体制だけがどんどん変わって、「ここからが◯◯国であり、我々は◯◯人である」というアイデンティティだけが、宇宙に永遠にある既定事実のように感じるほどに、肥大してきました。

だけど、それらを捨て去ることがグローバリズム、ということでもないでしょう。

今すぐに国家を解体し、境界線をなくすこと(たまにCMなどでチヤホヤされてる「NO BODER」みたいな嘘っぱち)は、簡単に想像するだけでも混乱と争いを、大規模な形で呼ぶことがわかります。

愛国心をキープしながら、グローバルな考え方を深めていく…それしか、おそらく方法はない。

海で繋がった大陸しかない地球では、地球規模の変動には「国単位」ではどうしようもない問題が起こるし、すでに起こっています。

その一つ、核戦争は「お互いがやばくなる」という理由で、ここまで、実施されませんでした。

でも今後、核戦争の是非をしっかり計算してくれるAIが開発されたら…?

その前に、核兵器を使わずに敵国を攻撃・支配することのできるAIの開発できたら?

戦争用AI開発を、人道的見地から禁止する条約を国際的に作ったとして、それを批准せずに開発する国が現れたら、その条約を守ることの意味を政治家は、自国の国民に説明できるんでしょうか???

「公」の感覚の違う地域にする人たちと、何を分かち合えばメリットだけを共有することができるのか??

 

そもそもは一つの地域に、分断された形で散在していたたくさんの部族が、様々な混乱や平和状態を経て国家としてくくられて、その国民として、アイデンティティを育んできました。

その過程では「国民が一丸とならねば解決できない」諸々の問題が立ち現れ(あるいは創出され)、それを乗り越える形で、「国の歴史」は作られてきたんですね。

ここから先の未来では、かつての国家だけの枠組みでは対処できない問題が起こってくる可能性がものすごく高い。完璧な鎖国、はもう絶対にできない状況に、どの国家もあります。すべて自給自足、すべての品目の輸入の輸出もしない…という状況で今から、国民生活のすべてを国内産でまかなうなどという、ごく一部の「愛国者」が語るような状況になって、今の生活水準が保てると考えているのなら、単なる阿呆です。

すでに地球全体規模の問題を考えながら、自国のことも同時に考えるしかない状況にある現在の国家は、ナショナリズムとグローバリズムが矛盾なく並立するという新秩序を、国民に広く知らしていかなければならないのでしょうね。

次の選挙が巡ってきて、政治家が自分に票をいれるように請い求めたら、彼らの次の四つの質問をしてほしい。

 もし当選したら、核戦争の危機を減らすためにどんな行動を取るか?
 気候変動の危険を減らすためにどんな行動を取るか?
 AIや生物工学のような破壊的技術を規制するためにどんな行動を取るか?
 そして最後に、二〇四〇年の世界をどう見ているか?あなたの考えている
最悪の筋書きはどんなものか?最善の筋書きは、どのように思い描いているか?
 もしこうした疑問が理解できない政治家がいたら、あるいは、将来への有意義なビジョンを考え出せずに絶えず過去について語っていたら、そういう政治家に投票してはならない。(p.171)

 

そんな、価値観の混迷する時代にあって、この星のどこであっても同じ指針を共有できる可能性を秘めたもの。すでに1,000年以上を経て、その試験に耐えてきたものがあります。政治闘争や多くの戦争にも積極的に参加し、しかも命や人生そのもののことさえ、深く考える機会を人類に与えてきたもの。

 

第8章、「宗教」に続きます。

 







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