作者であるエドヴァルト・ムンクはこう語っている。
私は友人ふたりと散歩に出かけていた。太陽は沈みかけていた。突然、空が血のように赤く染まった。私は疲れを感じて立ち止まり、フェンスに寄りかかった。青黒いフィヨルドと町の上空に、血と火災があった。私の友人たちは先に行ってしまい、私はそこに立ったまま、不安で震えていた。そして、無限の叫びが自然の中を通過していくのを感じた。
中央の人物はムンク本人である。
タイトルは「叫び」だが、叫んでいるのではなく、叫びが聞こえないように耳をふさいでいるのだ。
その空の赤さは、1883年に起きたインドネシアのクラタカウ火山の噴火が原因だったと、2003年の調査で明らかになった。
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1日1個、一年続けたら自動的に少しだけ賢くなるんじゃないか実験。デイヴィッド・S・キダーとノア・D・オッペンハイムのベストセラー。小林朋則氏訳。歴史・文学・芸術・科学・音楽・哲学・宗教の7分野から、365日分の知識。この本を読みつつ、知ってるようで知らなかったこともちゃんと知りつつ、ああそうなんだね~なんて思いながら、少しだけ書くことを続けます。最低限、「360ページ以上ある本を読んだ」の事実が残れば、それでいい。「教養が身につくかどうか」なんて、知ったことか、と。
1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365