ギュスターヴ・フローベールの問題作。
その主人公の行動やあらすじが、1857年当時のフランスでは風紀紊乱の象徴ととらえられ、訴えられたりもした。
作者のフローベールは、フランス革命後の国内にはびこる、新興勢力の物質主義的な価値観を毛嫌いしていた。
「ボヴァリー夫人」はその後、文学の古典としての地位を得る。
人間の精神について楽観的な態度をとっていたロマン主義の小説家たちと違い、フローベールははるかに悲観的だった。
レフ・トルストイからトマス・ハーディーにいたるまで写実主義の巨匠たちは、彼に多大なる影響を受けている。
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1日1個、一年続けたら自動的に少しだけ賢くなるんじゃないか実験。デイヴィッド・S・キダーとノア・D・オッペンハイムのベストセラー。小林朋則氏訳。歴史・文学・芸術・科学・音楽・哲学・宗教の7分野から、365日分の知識。この本を読みつつ、知ってるようで知らなかったこともちゃんと知りつつ、ああそうなんだね~なんて思いながら、少しだけ書くことを続けます。最低限、「360ページ以上ある本を読んだ」の事実が残れば、それでいい。「教養が身につくかどうか」なんて、知ったことか、と。
1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365