22歳の時、マルティン・ルターは激しい雷雨に遭った。近くに落雷したことを恐れた彼は「助けてください!聖アンナ!修道士になりますから!」と叫んだという。
助かった彼は本当に、それまで学んでいた法学部をやめ、修道院に入った。
カトリックは堕落していた。
贖宥状が金銭で売買され、人間の持つ罪が、金で軽くなるという常識を生み、教会の腐敗を生んでいた。
ルターはある日、カトリック教会のあり方やローマ教皇の正統性にすら異論を唱える「九十五か条の論題」を、ヴィッテンベルク城教会の扉に釘で打ち付けた。
こうして、ヨーロッパ全土を巻き込み、大量虐殺さえ起こった宗教改革は始まった。
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1日1個、一年続けたら自動的に少しだけ賢くなるんじゃないか実験。デイヴィッド・S・キダーとノア・D・オッペンハイムのベストセラー。小林朋則氏訳。歴史・文学・芸術・科学・音楽・哲学・宗教の7分野から、365日分の知識。この本を読みつつ、知ってるようで知らなかったこともちゃんと知りつつ、ああそうなんだね~なんて思いながら、少しだけ書くことを続けます。最低限、「360ページ以上ある本を読んだ」の事実が残れば、それでいい。「教養が身につくかどうか」なんて、知ったことか、と。
1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365