見たもの、思うこと。

ほんとアメリカ人てゾンビ好きね。「ワールド・ウォーZ」。

投稿日:2017年1月31日 更新日:

ワールド・ウォーZ

基本的にゾンビの設定って、あんまり納得はできないんですよね。
死体でしょう?
それがなんらかの力で生き返ってしまう…というところまではなんとか納得できるんですけど、じゃああのパワーはいったいどこからくるのかと。

普通に生きてたって代謝するエネルギーは外部から取り入れないといけないのに、なんであんなに「常人以上」の馬鹿力が得られるのか、どういう説明も、たいていされてないんですよね。
なんか分からんけど怖い、っていうだけで。

確かに「子供でも殴って倒せる」っていう弱さだと、いくら数がいたって一斉掃射でなんとかなるっていうことになるし、軍の圧勝です。
恐怖を煽るには「なかなか倒れないくらいに強い」でないと困るんですよね。

今まで観たゾンビ映画の中では「ワールド・ウォーZ」、一番面白かったです。

ほとんど観たことないですけど。
あまり観たくない理由は上に挙げた通り、「あまりにも御都合主義すぎるから」です。

で、たいていはどこかに追い詰められて閉じ込められた非ゾンビらが、恐怖に怯えながら戦って、中には恐慌をきたして団結を乱して飛び出して殺される奴がいたり、中で男女が吊り橋効果かなんか知らんけどブッチュ〜ってやってたりして(知らんけど)、ゾンビ役の人らだけが「う〜」って頑張ってゆっくり外を歩いている。

死体なんで基本的に不潔でしょう、腐食してたりして。
「歩くのゆっくりなのに馬鹿力」っていう、その理由がやっぱり納得できません。

この「ワールド・ウォーZ」は、観るまで知らなかったんですけどブラッド・ピット主演。
多くのゾンビ映画がそうであるように「超・局地戦」ではなく、ちゃんと、世界規模の恐怖と惨状を描いてくれています。

アメリカから韓国、イスラエルへ、とか。
その意味ではこのタイトルは、日本語訳すれば「世界Z大戦」という感じですよね。

なにせ多くのゾンビ映画はニュース画面でその町以外の世界の都市を処理したり、中にはラジオだったりして。
とにかく「通信が途絶える」っていうことにしてる。
そこ、急に「主観のみ」に切り替えて「よくわからない」ことにしてしまってるんですよね。
それはつまり、世界観の限界というよりも予算の問題、っていう。

 

「ワールド・ウォーZ」に出てくるゾンビは、超スピードで移動するダッシュ力がすごいです。
そしてその大規模な様子が空撮(CG)で描かれていて、その迫力を感じます。

でも、ゾンビという設定がそもそも「よく分からない恐怖」によって成り立っているものなので、かなり考えられていると思いますが「ウィルスでなんとなく大丈夫」っていうのも「ふ、ふ〜ん…」ていう感じに、ならないこともないです。
これ、原作があるんですね。

しかしたぶん、ブラッド・ピットだから落ち着いて観ていられるさすがの存在感。
中でも秀逸だったのは、生き延び、世界を救うきっかけをつかむジェリー(ブラッド・ピット)が、けっきょく居残ることを選択した家族(ゾンビ化してしまう)に向かって言っていた、

「Movement is life(行動こそ命だよ).」

というセリフです。

動かないと生き残れないことを経験で知っている彼は、家族を思いながらも積極的に行動し、目を開き、解決の端緒を発見する。

このセリフ「Movement is life(行動こそ命だよ).」、やはり象徴的なものだったんでしょう、パラマウントの「Paramount Pictures International」のチャンネルに、紹介のヘッダーとしてピックアップされていました。

行動する者が勝つ、っていうと「行動しないものは、勝たないだけ。負けはしない。多くを得ないだけ。」っていう読み取り方もできるかもしれませんが、

「行動しないものは死ぬ」んですね。

はい、わかりました。

 

それにしてもこの本は面白いので必読です。
ゾンビの基礎知識が満載。

 

なんか分からんけど、パロディ動画もAmazonにある(今はもう見れない…)。

これは一体なんなの?どういうこと??

 







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