利き手と反対で箸やスプーンを持ってご飯を食べるという「ダイエット法」があるそうですね。
つまり利き手じゃないのでどうにも不器用になってしまい、食べづらいので時間がかかる。
いわゆる「早食べ」「咀嚼せずに飲み込む」などを抑制することで、ダイエット効果がある、と。なるほど。
なんとなくわかるんですけど、これって「食べにくい」のストレスの方が大きくなりませんかね。
そして箸やスプーンなんて、「そっちの手でしか持ってはいけない」となったら、だんだん習熟してきて持てるようになるでしょう。
幼少期、お箸なんて右手でも使いづらかったんだから。
そう思うと、この方法はダイエットの本質とは程遠い、「表面的なごまかしダイエット」だということができる。
面倒を利用するやつ。
禁煙、n回目の失敗、なんて言ってる人らが、禁煙方法として「タバコとライターを遠いところに置いておく」を実践しているというのを聞いたことがあります。
思わず手を伸ばしそうになってしまうところ、ちょっと面倒だな、と思うことで吸う本数を減らせる、と。
ほんのちょっと面倒だな、というのがポイントだそうです。
これって、「ああ、吸いたい!」という衝動が強くなればなるほど意味なくないですか。
「ちょっとだけ面倒」なんだから、それさえヒョイと乗り越えればいつでもタバコにありつける。なんだったら「わざわざ取りに来た」という達成感すらあるw
そう思うと、この方法は禁煙の本質とは程遠い「表面的なごまかし禁煙」だということができる。
「時計の針を進めておく」って、けっこうやってる人、いますよね。
本題です。
朝、遅刻しないようにという対策の一つとして、時計の針を10分とか15分、早めに設定してる人、いますよね。
これって、なかなか有効だという感じでまかり通ってる気がするんですけど、実践してる人って、毎日「10分進んでる!」ことを、さっぱり忘れてしまうんですかね??
その時計にしたがって支度して、駅についたら予定より何本か前の電車に乗っちゃうんですかね?
30分に一本しか来ない駅とかバス停だと、「10分早く着く」ってかなり無駄な待ち時間ですよね。
それなら家で10分寝てる方がいいし、ゆっくり朝ごはんも食べられそう。
「しまった、また今日も、10分早かった…!時計のせいで…!」
これって、「失敗」ですよね。
毎朝、この「失敗」状態でないと、時計の針を10分進めている意味って、無くないですか?
もしあなたが、この失敗をいっさい犯さず、10分進んだ時計でもうまく予定通りの電車・バスその他、出勤や待ち合わせへの支度ができてる、としたら。
それは、毎日毎日「えーっと、この時計は10分進んでるからぁ…」と、頭の中で10分補正しながら時計を見てるってこと、ですよね??
それって、時計がぴったり合ってることより、便利ですか??
ここ、ほんとよくわからないんですよね。
なんだあの時計、10分進んでるのか…!と、針の位置が狂ってる理由を「知らない場合」にしか有効じゃないだろ、と思ってしまうんですが。
わりと当たり前に「朝、時間の余裕を得るために進めてる」っていう人、いるでしょう?
起きる時間より10分早く目覚ましアラームが鳴る、ならわかりますよ。それは、寝てる間には記憶も薄れて、アラームが鳴って「もう朝か…」と起きたら「10分の余裕ができた!」という可能性があるから。
それでもアラームが鳴って、ほんの少し意識が戻ったときに「ああ、今日は10分早く設定したんだった」と瞬時に思い出すのなら効果は薄、ですよね。
二度寝しないように、ジャストの時間にもかけているでしょうし、「スヌーズ機能」はそういうためにあるんだし。
だけど時計の針が進めてあるのは、時計が勝手に狂ってる以外は、あんまり意味ないんじゃないかなぁ、と前から思ってるんですよね。
個人の「趣味」にどーこー言うつもりは、ないんですけどもw
これらすべて、
すぐに学習するんだからそんなの無駄じゃないの?
という感じが、どーしてもするのです。
今日は以上です。