おんな城主 直虎

おんな城主 直虎第十五回「おんな城主 対 おんな大名」

投稿日:2017年4月26日 更新日:

いやぁ、ちょっと見るのが遅くなりがちです。

なぜかを正直に考えますと、「オンエアが楽しみではない」からではないかと思うんです、本当に正直なところ。

言ってしまえば、「おもしろくない」からです。
いや、それは、1年にわたって繰り広げられる大河ドラマですから、これから、これからなんですよ。
そういう作戦で、初期は「まだまだ、まだまだ」と、伏線張りまくり・緊張感高めまくりで、観る方も忍従しなければならない部分があるのは、とてもよくわかります。

 

ふと考えると、「井伊直政」でよかったんじゃないか、とか思ってしまうんですよね。

のちに必ず出世して活躍すること確定(徳川四天王と呼ばれる)だし、家名が世に轟くことは歴史的事実なわけですから、彼の生涯を語る上では、その境遇、つまり井伊谷や直虎に触れないわけにはいかないでしょう。

だったら「井伊直政」の方が盛り上がるじゃないですか、井伊家・中興の祖として。

やはりどうも「おんな」というニュアンスを活かしたい、という思惑を感じますね。

女性が活躍した、という部分に注目したという邪心が、まるで戦国時代に全国に武将として名が轟いたかのごとき誤解すら生じさせようとしている。

今回の「おんな城主 対 おんな大名」というタイトルを見ると、「おんな大名」という異名を持つ寿桂尼(浅丘ルリ子)に対して、単なる「城主」「領主」でしかない井伊谷の直虎(柴崎コウ)は、かなり小さな勢力で、戦略上、重要な場所に陣取ってはいるものの、今にもひねり潰されかない立場だったんですね。

だから今回のように、「ひっそりと寿桂尼を訪ねる」なんていう奇策で、虚を突き活路を見出すしかなかった。

寿桂尼公式サイトより
http://www.nhk.or.jp/naotora/story/story15/

 

しかしそんなことが可能なら、そもそも直親(三浦春馬)も死なずに済んだんじゃないですかね。

史実にあんなことがあったわけはないので、「書いてないから創造した」の類だと思います。

そこがドラマの面白いところ。

「史料にはないが、結果から推察して人間の動きを考える。そんなことが裏ではあったのか!」が、歴史ドラマの醍醐味ですから。

まだ、井伊直政も成長した菅田将暉になってないし、織田信長(市川海老蔵)も出てきてないし、戦国時代のあの活況を呈すには、もう少し時間がかかりますね。

いや、おもしろくなるのはこれから、という意味です

それにしても、やはり戦国の世、1500年代・しかも男勝りな役どころですから、柴崎コウさん(直虎)は、できるだけナチュラルな、自然な感じの、質素に見えるメイクにされていると思うのですが、そうなると浅丘ルリ子さんのあのメイクはどう解釈すればいいのかと…。

 

 

 

 







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