おんな城主 直虎

おんな城主 直虎第十八回「あるいは裏切りという名の鶴」

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この違和感のある、「あるいは裏切りという名の鶴」は、ダニエル・オートゥイユ主演の「あるいは裏切りという名の犬」というフランス映画のタイトルのモジりですね。シリアスな、パリの警察内部の疑獄を描いた映画。

あるいは裏切りという名の犬(字幕版)

「領主はつらいよ」に続き、ここでも映画タイトルをモジってくるとは…。
確かに鶴(小野政次・高橋一生)は井伊を裏切ったように見えるし、不遜な態度を取ってはいるけれど、なんとなく視聴者は「いや、実は違うんだ」みたいな彼の感情の機微を、その演技から感じとっていましたよね。

現にいま、井伊の里は今川に蹂躙されてもいないし、嫡男である直政も殺されてはいない。自身だけ憎まれながらも、今川とのギリギリの折衝役を負い、危なっかしい戦国の世で現状を維持している。その評価はもっとされていいと思うんです、あくまで現時点では。

でもそれが「よくわからんぞ」という人のために、さらにわかりやすく、さらに誰でも気づくようにw、誰でも見やすくなるように、という説明がなされましたねww

映画「犬」の方でも、主人公たちは三角関係だったんです。
その辺りを、「鶴」の方ではほのめかしたいということですね。

 

いや、でも、それをやるとですね…

三角関係といっても「犬」では、主人公とその妻、そして対決する元・親友。
主観は、男性側にあります。

「おんな城主」にこれを当てはめると、「直虎」の視点は小さくなってしまう。
実は「おとわ」を取り合った男ふたり、という視点が強くなり、直虎(柴崎コウ)はそれに翻弄される悲劇の、受け身のヒロイン、てことになってしまう。

女性をむりやり主人公にすると、こういう時困りますね。
ただでさえ最近の「おんな城主 直虎」は、めくるめく環境に直虎が驚き、悲しみ、対処するという「リアクション側」な立場を取らざるを得なくなっています。

自分から驚くべき行動に出る場合(寿桂尼のところへ変装してやってきた)、捏造するしかない。

 

バレないけどw

もちろん、多くの人は「あるいは裏切りという名の」とかで検索したりしないので、「犬」の存在も知らないまま最終話を迎えるのでしょうけれどもw、なんというか政治的大河ではなく、恋愛的・感情的ドラマとしての部分があまりに肥大してくると、特に男性は「ううむ」と唸って録画予約から消す、という事態になりかねないんじゃないか、と勝手な心配をしてしまいます。

どんな魅力的な俳優さんが次々に出てこようと、どんな人気のタレントさんを要所要所・影にひなたに起用しようと、歴史が持つダイナミズムには絶対に勝てません。どんなすごい役者でも、どんなすごい作家でも、「こんなことが、起こるかね!!!」という厳然たる歴史の流れには、絶対に抗し得ない。

その「歴史と言ってしまえばそれまでだが…なんということだ!!」みたいな奔流に翻弄される姿こそに、人間の営みとして感動するわけです。言ってみれば、「いやそこまで活躍させて持ち上げといて、最後絶対殺されるんやんな!?龍馬って!」みたいな。

今回は映画から、そして十九回のタイトルは「罪と罰」。
ついにドストエフスキーからの借用かwwww

 

謀反の疑いで幽閉された、という武田義信とは武田信玄の嫡男。川中島で上杉謙信を追い込んだ猛将でもあったそうです。ここから、戦国の世はわかりやすく動いていってる様が伺えますね。







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