見事なキャッチコピーだと、皮肉ではなく思ってます。
言わずと知れた、「結果にコミットする。」。
ライザップのCMです。
相当の知識と馬力がないと、リバウンドすることは確実なのが「ダイエット」というものだと思います。いえ、「ダイエット」を始めるということは、「リバウンドするもの」だと考えた方がいい。「ダイエットとリバウンドはセット」だと思ってもいいでしょう。
痩せたい人は「痩せればいい」んであって、「ダイエットをしてはいけない」と思いませんか。
東京から大阪へ行くのに、「飛行機で行け」と言われているようなものです。飛行機に乗りたくない人や、乗れない人はその時点でアウトだという条件で。また、気候の都合や機械の故障で、うまく乗れなかったらアウト。
ただ500kmを(東京から)西に移動するだけなのに、「飛行機」という縛りがあるために、挫折するんです。
これと同じで、「健康に痩せる」さえ実現すればいいのに、「ダイエットで痩せる」となぜか決めつけているので、実は「挫折ポイントを自分で増やしている」のが現状だと思います。
「りんごダイエット」とか「○○ダイエット」とか、何かに縛られて他を我慢するなんて、挫折するに決まってるじゃないですか。で、一時的には我慢が持続して「成功したように見え」ても、そんなものは必ず崩壊します。考えてみれば、当たり前です。
実は、人間は、結果にはコミットできないんです。
コミットとは
コミット【commit】
( 名 ) スル
①関係すること。参加すること。かかわり合うこと。 「ある団体に-する」
②任せること。委任すること。委託すること。三省堂 大辞林
結果に「関係する」という風に読み取れば「結果にコミットする。」は「良い結果が出るように、積極的に関わって行く」と読めますね。
でも、よく考えてみると、人間は、結果にはコミットできないんです。
人間がコミットできるのは「過程」だけです。
過程を一生懸命やり遂げて、結果は、勝手に出る。結果にコミットできるなら、過程は要らないでしょう。いきなり結果に参加すればいい。
人間は過程にしかコミットできない。
つまり、「結果にコミットする。」は「嘘」なんです。「嘘」が悪ければ「矛盾したこと」を言っている。
ただ、「結果を出す」と言えばいいのに。ライザップがコミットするのは「過程」なんです。人類は、過程にしかコミットできないから。神様は知りません。
だからこそ、上手い。
「結果にコミットする。」と言い切ることで、おお、ライザップが結果まで導いてくれる、と勘違いするんです。これは、ライザップがややこしいことで視聴者を欺いている、ということが言いたいんじゃなくて、上に見たように、「結果」って、人それぞれ実は違うってことですよね。
「ダイエットしたい!」とみんな言いますが、じゃああなたのダイエットって、どういう状態?と聞いたら「痩せたい!」「体重が軽くなりたい!」「ここの贅肉を落としたい!」みたいな、曖昧で模糊とした「それが“結果”なの?」というようなものが多いんじゃないでしょうか。
厳密に言えば「(あなたが個人的に望む、)結果(と呼べるかどうかわからない程度の曖昧な目標)に(近づくための過程に)コミットする。」と言ったところでしょうか。
だから、「上手いなぁ〜」とつくづく唸るキャッチコピーだと思います。見事だと、皮肉ではなく思います。
ファミマで売ってるRIZAP監修のパウンドケーキは、よく食べてます(*´`*)
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※追記
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英会話もやってるんですね。でコミットはカタカナなんですねww