「ダイエット」してるバカ

「燃焼」が比喩表現だということを忘れてしまう現象

なんでもカロリー換算

脂肪を燃やす。

1日に、4回くらい聞くことあります。
テレビ見てると1回くらいは必ず。

ダイエットしてる系の人らからも1回くらいは聞くかも。

燃やす・燃焼。

ねんしょう
【燃焼】
《名・ス自》
(ほのおをあげて)燃えること。化学的には、急激な酸化。比喩的に、力の限りを尽くすこと。

これは私見ですが、いわゆる「萌え」というのも、最初は「うおおお!」みたいな感情の動き、「熱血」や「熱波」みたいなイメージだった「燃える!!」という言い方の、異字形態だったんじゃないかと記憶しています。

既出(きしゅつ。すでに出ている)を「概出」と異字で表し、それを「ガイシュツ」とわざわざ言い表してジャーゴンと化していたように。

自分の情熱や持てるエネルギーのその時点でのすべてを投入する様子をして「完全燃焼」なんていう言い方もしますよね。

これは、光と熱を発しながら「激しく」酸化する化学現象が、家や森や人を復元不可能な状態に破壊してしまう様子を模して、比喩表現として使われています。

「激しく」酸化する様子は、炎として見ることができます。
「激しくなく」酸化する様子は、「錆」として確認することができます。

化学的なことを今回は書きたいのではなくて、ポイントは冒頭に言いました「脂肪を燃やす」の「燃やす」って何、というところなのです。

上に書きました通り、スポーツなどでの「完全燃焼」も、化学反応としての「燃える」から拝借した比喩表現ですよね。

ダイエットなどにおける「燃焼」も、比喩表現。
表皮に赤錆が出たり、体内で炎が上がる、ということは無いわけですから。

では、何をもって「燃焼」としているのか。

これは、体の中で起こる、酸化反応を示していると思われます。
ブドウ糖が酸化して、水と二酸化炭素になる様子は、ゆっくりと、高温にならずに酸化する行程ですから、それを「燃える」と表現しても別に構わない気がします。だけどしょせん人間の体温ですから、「燃えている」は大げさかもしれませんね。

問題は「カロリーを抑えましょう」という嘘っぱちについて、です。
まず、ファミレスのメニューに載っているすべての料理の下にも記載されているカロリーですが、あの数字はいったい何を表しているのでしょう?

カロリーというのは、「空気中である物体を燃焼させた時の熱量」なんですね。
その熱量が、一定量の水の温度をどれだけ上げるか…という、ただの数値です。

あらゆる料理を食べたからと言って、あのメニューに書いてある数字がどこからか検出できるとかいうことはありません。ただの「物質をそういう風にしたらそうなる」という物理学的な数字です。

これがなぜか、栄養学的な質量や、基礎代謝などで消費する際に失うエネルギーと、同じだと思われている。

表示されているように、1,000キロカロリーのものを食べたから、プールへ行ってクロール90分、よし、1,000カロリーの消費!やったチャラになった…!…って、こんなこと、ほんとに起こってると思います??

なんとなくですけど、改めて考えると「食事と運動がすべてカロリーで等価計算できる」なんていうのは、生命の動きとしておかしいと感じませんか。

炭水化物、そしてタンパク質は、1gで4キロカロリーとして計算されています。
脂質は1gで9キロカロリー。

嗚呼、摂取カロリーは抑えないといけないから、やっぱり脂質は摂ってはいけないんだ!と考えてしまいますよね。考えてしまいます?じゃあダメです。考えないでください。

だっててですね、炭水化物、タンパク質、脂質、それぞれ役割が違うし、構成しているものも違うんですから、なんでざっくり「カロリー」だけで計算するんです??

スーパーマーケットへ行って、5,000円ぶんもお買い物をするとして、お肉・野菜・麺・お菓子などを色々買うのと、「日本酒を2本」っていう買い方する人と、同じですか?同じ5,000円ですけど、内容がぜんぜん違いますよね。ここで食べ物を出してくるのは適切ではないですね…。ホームセンターへ行って。いや、もうわかるでしょう。

「カロリーを赤字にすれば痩せる」っていうのは、「支出が収入を上回れば破産する」にとても似ていてわかりやすいんですけど、お金の場合は「円」で統一されてますからねえ。

男性は1日1,600キロカロリー、女性は1日1,200キロカロリー。
摂取してもいいカロリーの上限が決まってるなら、この中でやりくりする場合、避けるのは上に書いたように「脂質」になりますよね。品目を多くして量を食べようとするなら、1gあたりのカロリーは低い方がいいわけだし。

それぞれが持っている栄養としての働きは、完全シカトして。

これが、意味のない、いつまでも間違った、不健康なダイエット方法が蔓延する理由です。

「私は決して健康には向かわず、やつれた状態になって近々栄養不足で病気になっても別にかまわないので細くなりたい」という願望をお持ちなら、どうぞカロリーを制限して、カロリー数だけに注目して、ダイエットなるものを続けてください。

今回のように、こういう感じのことを書くと、なんだか世界のダイエットを変えたい!あまねく人々を健康に!!みたいに思ってる風に感じられてしまいますけれど、私は人のダイエットなんかどうでもいいし、他人の健康なんてどうでもいい。いや、その言い方も良くないけど。いくら何を言ってもやらない奴は何もしないというのももう知ってますから、「こういうことです、よねえ?」っていうのを、理性的な人にだけ提示したい、というだけなのです。

科学的な根拠がすっかりあるのに「なんだか断言する人って、怖いよね!」なんて、茶化されて馬鹿にしてくる馬鹿がいたりもするんですけど、こういう奴は「自分は柔らかで人当たりが良いですよ〜」という顔をしたい偽善者だなぁと思います。やんわりとした口調で明らかに賛同者を煽って敵視されたことは、忘れたりはしないですね。朝の5時ごろでしたけど。

食べたものが、運動して「燃焼して」ボワッと熱となって空気中に消える…このイメージはとてもわかりやすいので受け入れたくなりますが、やっぱり体の仕組みはそう簡単ではないし、栄養素それぞれの役割や働きは特性はそれぞれで違うのだから、ざっくり「カロリー」で考えちゃうと健康を損なうよ…、と、思っておくのが正しいようです。

 

 







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