ニュース手短に。

は??「50歳を過ぎてイヤイヤ禁煙する必要などない」??

投稿日:2018年6月27日 更新日:

 

東洋経済ONLINEに出ていました

もちろん執筆したご本人にはなんの意趣も遺恨もないんですが、ちょっと書いてみたいと思います。
「これってこれからさらに何年も、いやヘタすると十数年、繰り返し起こることだど」という思いもあります。

すでに確定的になっていることに対してすら「いや、うん、それはどうだろう」と蒸し返すがごとく首をもたげた反論が出てきます。
スポンサーがいるんだからそれも詮方なきこと。
決して「どちらかがどちらかを論破する」とかそういうことが目的ではなく、「もう少しだけ知識増やしましょうよ」という意味で、繰り返しましょう。

この記事の執筆者は江口克彦さん。元参議院議員。

東洋経済ONLINEに書かれてる直近の記事は「50歳を過ぎたら」というタイトルのものが多く、それは「同調圧力に負けるな」という、アラフィフ世代へのエール、という趣旨なのだと思われます。

で今回の記事です。

50歳を過ぎてイヤイヤ禁煙する必要などない
https://toyokeizai.net/articles/-/226762

順番にかいつまんでみていきますね。
引用と、私の意見が順に続きます。

家でも、居間で、食卓で堂々と喫煙できる人は少ないはず。だから、愛煙家は、肩身の狭い思いをしながら、ベランダでタバコを吸うような状況である。

そうですね。
ホタル族、ですよね。
ベランダで吸うことで避けられるのは「家の中のヤニ臭さ・家族の受動喫煙」です。
隣の家の洗濯物のこと、一切考えてなくない??

そうだからといって、愛煙習慣を変えるというのも耐え難いだろう。

そうですね、それは「習慣」ではなく「中毒症状」ですけどね。

実際に、タバコをやめて20年後に肺がんになって亡くなった人もいる。それより、愛煙習慣をやめようとしたときの心理的ストレスのほうが害悪となるかもしれない。タバコをやめた途端に、その反動で、精神的にイライラ感が生まれ、周囲に当たり散らすようになったり、仕事の能率が落ちたりすることもある。

これを言う人がいるんですよ。
肺がんの原因はタバコだけではない、って。
確かにそうなんですよ。
ただし「ほぼ喫煙者しかかからない肺がん」があるんです。
厳密には肺がんに4種類ある。そのうち1つは、ほぼ喫煙者がかかる。
そしてタバコを近くで吸われることで、精神的にイライラどころか、同じ肺がんのリスクを背負わされている周囲の人間のことを、微塵も考えてない無神経さ。

禁煙をした途端、口が寂しくなり、「甘いもの」に手を出してしまい、肥満や糖尿病を発症し、それが原因で入院したり、亡くなったという人もいる。これなら喫煙していたほうが、まだマシなのではなかろうか。

喫煙を止めることと、肥満・糖尿につながることは全く別のことです。
その区別をつけずに無理やり「喫煙の方がマシ」ってマシなわけないだろうが。
「口が寂しくなり」てそんなことのために、家族・周囲を病気のリスクに晒してることに気づけ。

社会的圧力に同調し、「やめなければならない」という強迫観念に陥ってしまい、情緒不安定になることのほうが、これからの生き方を考えたときに損失になる、また、家族にとっても不幸になると言えるのではないか。

家族にとって最も不幸でかつ最大の損失は「脳内の情報をいっさい更新せず家族の健康には1秒も考えを及ぼさないまま“同調圧力に負けるな”というわけのわからん破綻した屁理屈で喫煙をやめない、ボケたカスみたいな臭い中毒ジジイ」がいつまでもえらそうに、家庭にいることです。

 

ここでこの江口氏、とんでもないことを書き始めます。

「受動喫煙で被害が、他人や家族に及ぶ。それこそが重大な問題だ」

などと言うけれど、それは吸わない側の「自分の都合」からの物言いではないか。周囲も結局、本人を心配しているようで、実は、「自分の都合」「自分の健康」を優先しているのである。

この人、ひょっとしてものすごく頭が悪いのではないか。
いやそんなはずはない。
なにせ前参議院議員。
そして23年もの間、あの松下幸之助氏の側近だった人物…。
絶対に頭の良い人だ。そのはずだ。
うーん、この違和感はなんだ。
このアクロバティックな飛躍はなんだ。
「受動喫煙の被害」が「自分の都合を優先」してる!?

国会議員にはなったけど小学校を卒業してないとか、そういうアクロバティックな経歴か何かなんだろうかこの人。
こわい。

タバコが嫌い、臭いが嫌い、受動喫煙が困るという自分の都合ならば、それは、自分自身がきっちりと自分で判断していくべきではないか。人は主体性を持って生きていくべきだ。これが人間として大事なことなのである。

何を言ってるんだこいつ。
「こいつ」と言いたくなってくる。
自分の都合?
どこでもタバコを自由に吸って、その煙を吸わされて、病気のリスクを上げられている周囲の人間が意見が「自分の都合」?

この人、自分が周りに害を与えているということが全くわかってない。

というか受動喫煙のリスクについて、全く知識がないと思われます。
そんな人が国会議員だったんですね。

やめてもらってよかった。

 

煙草を吸う伴侶が嫌ならサッサと離婚、別れたらいい。そのような友人とは絶縁したらいい。タバコを吸っている人から離れたらいい。嫌な相手、嫌な人とムリして付き合う必要はない。公共の場、乗り物の中で、喫煙するも者が嫌なら、周囲が喚き倒したらいい。喫煙者、愛煙家を孤立させ、村八分にすればいいではないか。

喫煙者、愛煙家もそれでよしとすべきだ。人間関係が悪くなるのを覚悟すべきだ。嫌な人だと言われ、拒否され、村八分にされても、以て瞑すべしだ。

こういう人らって、なぜか「生き方」の問題にすり替えようとするんですよね。
喫煙による受動喫煙を「振り回してる刃物が当たって怪我をさせられてる」と言い換えてみればわかりますが、結局「哀愁を持ったとしても男の生き方たるは…」みたいな、ハードボイルドっぽい、自分勝手な寂寥感に陶酔してるんです、たぶんタールで脳みそ固まってきてるんじゃないですかね。

いえ、おそらく後ろめたいんでしょう、やめられない中毒状態が。

「以て瞑すべし」はそんな時に使う言葉じゃないよ。

 

で、すぐに言い出すのは

そもそも喫煙していても、短命の人ばかりではない。長命の人だっている。

なんですよ。
「周りに病気をふりまき、迷惑をかける年数が長い」という自覚が一切ない。

タバコ吸ったら喫煙者だけが1年で死ぬ、というのであれば、どんどん吸っていいですよ、と申し上げたい。
それなら家族も、なんとか1年は我慢しましょう。

愛煙家は「世捨て人」になることを誇りにするくらいでいい。

この世代の人(江口氏は1940年生まれ)って、すぐこういうこというんですよね。
「脱成長」みたいなこともそうだけど、何が「世捨て人」だ。あんたらじゃあ、病院いかないの?介護は受けないの?山の中でのたれ死ぬの?
それでも家族が捜索したり、自治体が遺体回収はしないといけないんですよ。
「世捨て人になればいい」って、できるんなら今、あなたが仕事も全部やめてやってみろ。

「たばこはやめられない」「たばこは絶対にやめない」という愛煙家ならば、「ダビドフ・ミレニアムブレン」とか、「コイーバ・マデューロ5」など、1本4000円、5400円の葉巻を極めるくらいの、真の誇りある愛煙家になってはどうか。愛煙家みなが今まで以上に税金を払って、それで社会が豊かになったら、嫌煙家だって少しは見直すこともあろう。繰り返すが、タバコの税率アップに反対する喫煙者などは、愛煙家の風上にも置けない。

堂々と吸って、周囲から嫌がられる気高き人間になりたい。

やっぱり、受動喫煙のことに対する知識、この人、微塵もないんだなぁと思います。
黙ってろ、と言いたい。

ダビドフとかコヒーバなどのキューバ産高級葉巻を例に出すのは良いんですけど、タバコの税金で社会が潤ってて、だからこそ喫煙者は役に立ってるっていう論理、もう崩壊してるの知ってました??

で、そもそも国民の健康を害する(しかも吸ってもいない人らの)モノから上がる税で社会が豊かになるのを目指すなら、違う税収を考えるのが政治家や識者のツトメというものではないですか。ああ、国会議員としてもこの人、ぜんぜんダメだったんだろうなぁ、と推察できる幼稚さです。

 

まとめますと…

そもそも「愛煙家」と「嫌煙家」みたいに、「愛憎どちらもあっていい」みたいなところに議論を落ち着けようとしてる感じの文章って、だいたい喫煙者が書いてるんですよ。
こないだ読んだ、週刊新潮の1ページにさらっと紛れ込んでるコラムもそうだった。

こう考えていきたいですよね。

・タバコ吸うことはじたいは悪くない。
・法的に認められてるから。
・だから喫煙の自由はある。
・吸い続ける人は勝手に1人で早死にすればいい。

★煙をまきちらすな。
★他人を病気にさせる自由などはない。
★ベランダで吸ってたとしても体には有害物質が付着してて、ぜんぜん受動喫煙はあるよ。

ということですからね。
何度も確認しましょう。

ついでに

★お前の健康なんか知るか。
★趣味の問題ではない。
★毎回船漕いで太平洋の真ん中まで行って吸ってこい。
★くさいんじゃ

ということです。

こういう記事がさらっと出来上がるのにはおそらくどこか(どこかってJTしかないけど)からお金が出てたりするのかもですけど、そうでないとしても、この不見識はすさまじい。

それにしても権力を持ったおっさんがこれだから、社会の禁煙化ってなかなか進んでいかないんだろうなぁと、悲しい構図を見た気がします。

「禁煙反対派にも一理ある」みたいなイメージがなくならない。
理なんかぜんぜんないですよ、
単なる感情論だけ。
空想だけ。
無知なだけ。
0理です。

ここから、この人が誰かにこっぴどく、コテンパンに論破されたとして、この人から出てくるのはやっと「分煙」でしょう?

 

分煙にはなんの効果もないんです。

店舗内で小部屋作ってわけのわからん分煙してるのはほんとアホくさいんですよ。
で、それって従業員の受動喫煙は一切考慮してないってことでもあるし。

うん、まずは「自分だけはタバコによる病気になったら、その医療費を全額自己負担する」と言い切っていただきたい。

それなくして、他の人に迷惑をかけて依存しながらなにが

あっぱれ愛煙家。真の喫煙者よ、誇り高くあれ、と言いたい。

か。

勘違いもはなはだしい。
この記事で、恐ろしいほどの反対意見を存分に全身にあびて、猛省していただきいと思います。

 

この違和感の正体はなんなんだ?

ところでこの人が喫煙している、という具体的記述が文章にぜんぜん出てこないところをみると、あれ、この江口さんは現在、喫煙者ではないのでは…??という疑問も出てきて、じゃあなんのためにこれを書いたんだ…と思えてきました。

あらためて読むと冒頭に

愛煙家は、家庭でも社会でも、ますます敬遠され、ゆっくりと喫煙できる場所が少なくなってきている。お気の毒という以外にない。

お気の毒…?
うん、確かに、ヒトゴトっぽいぞ…。

なんなんだろう、この感じ。

もしかするとうまいこと「世代論」「男の生き方」みたいな執筆理由でケツかかれて(悪い言い方)、うまく喫煙PRの魔の手にかかってるだけかもしれない、なんてこともあり得ますね。

巧妙ですから、ステマって。
お写真見ると人の良さそうな感じだし。

 

実はタバコ吸ってる人って、バカ丸出しですからわかりやすくていいんですけどね。







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