大阪の方で、大きな地震がありました。
亡くなられた人もいたりして、とても悲しい。
単なるタイミングと、ほんのちょっとの違いで、亡くならなくてもいい命が。ほんと悲しい。
なんで地震て、そんな感じで起こるんだ、と。
ちょっとくらい起こってもいいけど、もっと小出しに何回も、でいいだろ、といつも思います。
東京にいると、関西にいるのとはちょっと違う感じで、普通に少しくらい揺れてもまったく動じない、って言う感じに慣れてたりします。椅子からも立ち上がらない。
ほんとは良くないんですけれど、「今回もまぁ、大丈夫だろう」みたいな予断(そして油断)はやっぱりある。
例えば震度1、とか2、くらいなら、毎日夕方ごろにあるよ、っていう感じできてくれてもいいと思いません?生活上の、体感として。東南アジアの方で降る、スコールみたいな感じで。
でもそうはいかないのが地震ですよね…。
地球を覆うプレートは、少しずつ動きながら莫大なエネルギーをため込んでいて、プレート本人からしたら大したことのない「寝返り」程度のことかもしれないけど、それで、動物なんていう、人間なんていう、ひ弱な存在は、戦々恐々とすることになる。
関西では阪神大震災以来、かなりの知識の備蓄もあり、ぜんぜん過去のことにはなっていないとは言えやっぱり日常から全開で警戒してる、なんて人は多数派ではないでしょう。
ましてや子供なんかは、ぜんぜん怖さを知らないままだし。
「有馬ー高槻断層帯」と言われる断層が動いた(422年ぶり?)と言われていますが、それもまだ、特定はされていないのだとか。
1596年に起きた大地震、「慶長伏見地震」と名付けられていたそうですが、この大きな揺れで豊臣秀吉が自分の居城にしていた伏見城が倒壊。天守閣が壊れて、死者は1000人にのぼったとか。
その時は、「有馬ー高槻断層帯」の西の続きのような形で「六甲-淡路島断層帯」に連動して規模が大きくなったのではないかと推測されています。
今回は、この「有馬ー高槻断層帯」、プラス「上町断層」も関係しているのではないかと言われていて、マグニチュードの大きいけど、震源は浅い。ちなみにマグニチュードは1増えると、地震のエネルギーは31.62倍になり、マグニチュードが 2 増えると地震のエネルギーは1000倍になる、という指標。
1週間くらいは、この2つの断層の周囲では余震(あるいは本震、呼び方はどうでもいいけど)に警戒したいですね。あんまりびくびくしすぎるのも肩こるけど。しばらくはしょうがないですよね。
それにしても…。
「地震の予知」で自己顕示欲を満たそうとする奴らって、ほんとあとを絶ちませんねえ。自己アッピールに他人の不幸と自然の猛威ををも使う。
ありもしない根拠(あっても妄想)と、どこか「天災は警告!」とでも言いたげな、不遜な思想が見え隠れする。
ほんと、迷惑だなと思います。
「地震の予知」は、最新の科学でもまず、不可能です。もちろん「何十年以内に、何十%の確率で…」くらいまでは言えるけれど、「関西に、何月」とかも無理。その程度のレベルでも、科学では予想できない。
科学に無理、となると「陰謀論」と「スピ関連」の入り込む余地がたっぷり出て来ます。
いわんや
「地震兵器」
「磁場の動きの特別な計測法」
「まったく新しい方法」
「特殊な感覚による」
「科学ではわからない領域」
「科学ではわからない領域」は、「科学者」だけが言っていい領域なんですよ。科学者でないと、「科学でわかっている範囲」がわかってないんだから。
「科学では解明できない」が、陰謀論者やインチキ愛好家は大好物なんですよね。
それを、いちいち「それは違うよこの差別者め」と、適宜(てきぎ)、注意して、無視していきたいですね。
くれぐれも、デマには巻き込まれないようにしたい。
そして。
常に警戒を怠らず、水/食料などの備蓄を欠かさず、少しでも憂いを減らすべく準備をしておこう。
なんとか運よく無事である度に、そう思うのですが。
でもまた今日も、そう思って、思うだけで終わる。