自論構築過程

「丼」のできた経緯

投稿日:2018年6月26日 更新日:

海鮮福袋 海の幸6品セット(大トロ,中トロ,ウニ イクラ,ネギトロ,づけ)(お中元 ギフト)《not-st1》[[海鮮福袋]

これは、想像です。
想像ですが、「丼」という漢字についての考察です。

海鮮丼、好きです。
天丼、も好きです。

あの雰囲気はやはり素晴らしい。
「これさえ食べれば必ず満足」というあの佇まいから醸し出される大いなる自信。

天丼は「てんどん」と読みますが、「丼」だけだと「どんぶり」と読みますね。

不思議な字です。

丼。

井の中に、点がある。

井戸の中に、点。
なんでこれで、「どんぶり」って読むんでしょう。

そしてなぜ、井戸の中に「ゝ」を入れたこの字が、「ご飯を入れる器の名前」なんでしょう。

そういえば浜松まで井戸を、見にいきました。

井戸を見に行く。

 

井は、井戸を表しています。
そして、真ん中の「ゝ」は…

そこに放り込んだ石。

「井戸に石を投げ入れた」ということを表現しています。

そして、読み方。
これ、実は井戸に石を投げ入れた時の「音」を表現しているのです。

「ドンブリッ」と。

象形文字であると同時に、表音文字でもあるということでしょうか。

ということはもしかすると「丼」は何かの間違いで「ぼちゃっ」と読むことになっていたかもしれない。

天ぼちゃっ
かつぼちゃっ
うなぼちゃっ
かいせんぼちゃっ
おやこぼちゃっ

ちゃんとした答えはわかりません。
それならそれで別によかったような気もしてくるけれど。

謎に思ってましたが、おそらく、それは正しいんでしょう。
井戸の底、水の中に、大きめの石を落とした音「どんぶり」…。

 

でも、やはり最も不思議なのは、これがなぜ、ご飯の上におかずを乗せたあの食べ物の(形式の)名前になったか。

食べ物というよりは、器の名前にもなっている、ということですね。

ここです。

これは、ひょっとして

「どんぐりの転訛」なのではないか

と思いつきました。

丼(蓋つき)を検索してみると…

 

対して、

「どんぐり」で検索してみると…

…似ている。

やはり似ている。

どんぐりはまるで、蓋がついた、器のようではないですか。

ここからは、さらに私の妄想です。

まずこの形の器が、「どんぐり」と呼ばれていた。
なぜなら、どんぐりに似ているから。

「どんぐり茶碗」「どんぐり鉢」などと言われていたのでしょう。

それとはまったく時空を別にして。

井戸が生活用水として当たり前だった時代、井戸に石を落とした音を漢字に著した洒落者がいた。

いわく「井戸に『ゝ』で、どんぶり、てなーどうでぃ!?」
生活音の様子を表した漢字なんて、なんて文化レベルの高さなんでしょう。

 

当て字にもほどがあるわ。

しゃべり言葉が適時、漢字に置き換えられることは中国では当たり前の事。
「タクシー(TAXI)」が「的士」になる。
そうやって音をそのまま音として漢字にし、そのまま音を表す時に使うというパターンなら、あるような気がします。

たとえば「蕭条と雨が」なんていう「蕭条」は、雨の音の表現だったのかもしれません。ショウジョウ。

同じ「ショウジョウ」という読みでも「猩猩」と書くとこれは、オラウータンのことを指すそうです。と言っても、「麒麟」を「ジラフ」と同一視しているのと同じで、もともと「猩猩」は空想上の動物。

確か「小倉船」か何かで海底の駕籠かきが「猩猩」で、別料金の別名である「酒手(さかて)」と、「逆手(さかて)」つまりお猿さんなので腕がグルンと逆手になる、というのをかけてオチにしてたような気がします。

とにかくシャレこむにもほどがある。
シャレの練り込みが濃い。

「どんぶり」という「音」を、物品を表すところまでスライドさせてできた漢字の例って、他にもあるのでしょうか。

間に、「どんぐり」という植物の実を挟んでの、ミラクルなスライディング(いや、私の妄想ですけど)。

 

日本の文化、とりわけ食文化の奥深さに、驚嘆している次第です。







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