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徳田神也のblog。理詰め&BLUES。

おんな城主 直虎第十一回「さらば愛しき人よ」

      2017/03/27

今回は、動かないようで、ものすごく動きましたねw

とうとう、直親が殺されてしまいます。
そして次回、大タイトル「おんな城主直虎」がそのまま回のタイトルになる。
3月の終わりにちょうど合わせて…という小気味良い計画性がうかがえます。

しかし、小野政次を高橋一生さんが演じているというキャスティングのせいなのか、いまいち展開の意味がわからない人がいるんじゃないか、と心配になったりもしています。

なぜ、「亀・鶴・おとわ」の幼馴染な仲良し3人組なのに、そういうこと(鶴=小野が亀を陥れるようなこと)をするのか、よくわからなくないですか?

どうもそこに「嫉妬」とか「横恋慕」とかっていう恋愛要素を暗に盛りこもうとしてる風情を感じてしまったりもするのですが、とうぜん、ドラマとしてはその方が面白いですよね。

亀は、しの(貫地谷しほり)と虎松(のちの井伊直政)がいるのに「一緒になってくれ」みたいなことをおとわに言ってるし、3人とも井戸に集まって、まだ「おとわの嫁ぎ先は〜」とか「鶴が一緒になれ」とかやってる。言われた方の次郎法師も「われは尽くすオナゴなのじゃぞ!」とか言ってる。

もちろん、これらはこれから起こることや吹き荒れる嵐に対する「落差づけ」なのですが、登場人物たちがあまりにも「近い」というのは、時に意味を見失わせることがあります。

そんなに仲イイなら、なんとかなるだろう?って思ってしまうから。

 

なぜ、そんなことをしたのか?

小野政次(高橋一生)は、今川に詰問され、答えに窮し「直親を申し開きに呼びつければいい」という結論へ導きます。

ここで直親(三浦春馬)は、それならすぐに松平と手を結んで今川に抗しよう、という選択肢もあった…と思えてきます。
でも駿府へ申し開きに行くことになった(そこで討たれる)。これはまだ、この時点では、まだ松平との繋がりが薄かったということの証拠でしょうね。

騙されて「鷹狩り」へ赴き、それを証拠に握られて「松平と内通しておるな!」と疑われた井伊家(こんな史実あるの!?この時期に三河で鷹狩り!?)。

今川は義元(春風亭昇太)が桶狭間で討たれ、息子の氏真(尾上松也)がその短絡・無能っぷりを発揮している。それは実際どのレベルかはわかりません。父である今川義元は「街道一の弓取り」と賞された武将。最終段階ではとにかくお公家さんみたいなビジュアルで描かれますがw、徳川家康にその異名を襲われるまでは、優れた軍略家としてその名を轟かせていたんですね。それが「討たれた!」からこそ、戦国はさらに動いたわけで。義元の個人的な能力が凄まじかったんでしょう、今川方にはまだそれなりの軍勢がまだキープされてただろうしそれなりの名将もかなりいたはずなのに「バカ殿」扱いされる新当主の氏真。

かわいそうといえばかわいそうです。

もしそれが本当なら、それ(バカ殿)を知らなかったはずがない井伊家の家老、小野但馬守。
でも今川サイドから、井伊を攻めるような方向へ誘導してしまいます。

そういえば第一話で、直親の父・井伊直満(宇梶剛)が謀反の疑いで殺されしたね。

おんな城主 直虎 第一回「井伊谷の少女」

これを仕組んだのは政次の父・小野政直(吹越満)。

今回、政次は回想し、「お前はわしと同じ道を辿る」という父の暗示的な言葉を噛み締めていました。

 

あの時も、「なんで殺させるの?」という疑問がありました。

実は井伊家では、井伊直満(宇梶剛)による井伊家乗っ取り計画があったのではないかと言われているようです。

ややこしいですが、殺された井伊直満(宇梶剛)は、前の領主だった直盛(杉本哲太)のおじさん。直盛がいなくなれば、継承権は自分、なのです。直平じいちゃん(前田吟)の息子なので(杉本哲太は孫)。

※公式サイトより
http://www.nhk.or.jp/naotora/cast/06_2.html

謀反が起こり、内乱が生じ、ゴタゴタが表面化すると、それこそ当時の火のような勢力だった今川に、取り潰される口実を与えることになる。

だからこそ、「悪い方を摘み取りました」という意思表示ができるように、小野政直(吹越満)は「謀反の疑い」を思いっきりかけて、全体を守った。その結果、亀は信州へ逃げることになってしまいましたが、嫡流である直盛(杉本哲太)と井伊家は攻め込まれることもなく過ぎた…と言えるのかもしれません。

 

それと同じことを高橋一生はやろうとしているのか??

いや、今の直親は、井伊の領主。領主が死に、その息子もまだ小さいとなると、戦国の動乱期を乗り越えられるわけもない。

だからこそ「おんな城主 直虎」の出番となってくるわけですが。
政次は、それを望んでいたのか??

これ、「究極の選択」と言えるでしょうね。

上にも書いた、「われは尽くすオナゴなのじゃぞ」とか言ってるくだり。あれは「還俗するパターン」を示していますよね。一生、僧侶のままではないというパターン。

で、今川からの「松平と内通しておるな!?」という攻撃は、どうにも逃れようがない。誰かの犠牲がないと、井伊ぜんたいが危うい。あそこで政次が「これからは松平の時代でございますゆえ!」と言えるわけはないし、「いえ、まったく、なんのことでございましょう、調べて参ります」が通用する場面ではない。ニセモノ(星田英利)の「手に刀傷」は、絶対に逃げられない究極の場面のための、重要な道具立てだったのですね。

そうなったら、「おとわがいる」という望みにかけるしかない。
臣下の誰か(例えば政次本人)が腹を切れば済むという小さな問題ではない。残酷に感じますが、登場メンバーの中で「重要な位置にいるが、死んでも井伊家ぜんたいは潰れないかもしれない」人といえば、もう「直親(三浦春馬)しかいない」んです。

当主ですから、彼がいなくなれば井伊は…と思わせておいて、実は「還俗」「おんな」というミラクルな手を2つ同時に使って、一族ぜんたいを守る手段が残る。

まったく、幼馴染を殺すなんて…と、悪い役をやらされてしまっているように見えますが、この時のこの政次(高橋一生)の判断がなければ、直平じいちゃん(前田吟)が言うように戦いに転じ、凋落しているとはいえ今川の大軍に攻め込まれて井伊谷は火の海。九族皆殺し。名家・井伊は滅亡。のちの徳川十六神将・井伊直政も、幕末の大老・井伊直弼も存在しないことになっています。

もちろん、それでは政次の立身出世にも影響が出る、というところはあったかも知れませんが、ギリギリの線ながら、高橋一生の選択は、井伊を救うにはこれしかない、という、ピンポイントな妙案だったのです。

 

それだけに、あの高橋一生の苦しそうな顔!!

ほんと、かわいそうになってきますし、あの役が高橋一生さんである理由が、そこらへんにあるわけです。

単なる悪役なら、石橋蓮司にしておけばいいんです(いや年齢がさ)。

次回から「おんな城主」がついに成る。

バカ殿との誉れ高い今川と、どんなやりとりを繰り広げていくか。
そして全体的には、井伊としては戦国を生き抜きながらの「虎松(直政)の成長待ち」という段階に入って行きます。

時代は、徳川家康(阿部サダヲ)が三河を統一、今川義元の「元」の字をもらっていた「元康」を捨て、いよいよ徐々に、織田の天下へ。

こういう激動の時代、われわれ現代人は、歴史の答えを知っていますから「なんでそっちへ…!?」と思ったりしてしまいますが、その時代に生きる人にとってはもう「わけわからん」ような厳しさだったと思います。
しかもメールもなければテレビもない。そんな少ない情報の中で、大きな決断を連続してしていかなければならない。

そう思うと、間違ってるとかひどいとか残酷だとか、後から言うのはかんたんだわな…という感じも、しますよね。

 

 

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