「宇宙のつながり」で検索すると、想像以上にすさまじい検索結果が出ます。
ああ、すごい…と思わず声に出ますよ。
「宇宙とつながる」という言葉に、ものすごい神秘性と「自分は特別な人間だ」感を持ってしまう人が、これくらいはいるんだなぁ、と素直に感じます。だいたい、目がおかしい人が多い。そんなに頭が悪くないはずなんだけど、思い込みが激しいのかなんらかの疾患をそもそも持たれてるのか、そこに「これで騙せる層がいる」という魅惑のニンジンがぶら下がってるのか、ここまで本気っぽく主張するなら本当なんじゃないか??と、「騙される層」は思うんですね。そういう「騙される層」の人は、1回たりとも検索しませんから。
「宇宙とつながる」人らを即座に「やべえやつ」と認定することは可能なわけですけど、実は「宇宙というのは、嘘なんです!」と、宇宙自体の存在を否定している人らがいるって知ってました?
一瞬、意味わからないですよね。
宇宙に関する豆知識とか思い込みとか過去の研究結果が結果的に嘘!っていうんじゃなくて、「宇宙というものは存在しない。NASAが作った虚構」って主張、ほんとにあるみたいなんです。
だからアポロの月面着陸はもちろん、たまに見る、宇宙ステーションからの中継も全部ウソ。トリック。本気でそう言ってて、「騙されてはいけない!世界を支配する富豪たちの陰謀!」っていうことに、つながっていくようです。
こちらも即座に「やべえやつ」と認定することは可能なわけですけど、そういう人らって「世界は神が作ったのだ。その神は私だ」とかも信じてしまうんじゃないかという感じ、します。素直で純粋でいいやつ、っていう可能性も、ありますけれどね。
私も、近所の猫を眺めたり余ったロープをまとめたりチラシでブックカバーを作ったり餃子焼こうか迷ったりするのに忙しいので、こんなのに関わってる時間はないんですけれど、
「宇宙とつながる」人らと
「宇宙は嘘」な人らに言いたいんです、
「あんたらが今いるそこは、どこなの?」って。
なんだか、「私の生活空間」とは別に、「宇宙」という世界があるっぽい認識なんですよね。
「宇宙とつながる」人らは天使とか神様とか天界に生まれ変わるとかが大好きなんで、たぶんずーっと上の方、なんでしょう、宇宙って。上ってどっちだよ…。
で、その先の、「お星様が輝いているところ」が宇宙なんですね。
10世紀くらいの知識で止まってるんですかね…。
その辺はどうもわからないですけれども。
自分が、宇宙にある物質で出来ている、とかは考えたことないんでしょうか。
宇宙空間に常に自分もいる、という感覚は、地球上で重力に引っ張られて生活してると毎秒実感したりはしないですけど、もう知ってしまってますからね、公転とか自転とかも。
その知識が少しでもあるならば、「宇宙とつながる」なんて恥ずかしくて言い出せないんじゃないの…と思うんですけどね…。
なんとなく「宇宙とつながる」人らが馬鹿っぽく見えるのは、そういうところなんでしょうね。
近所の猫を眺めたり余ったロープをまとめたりチラシでブックカバーを作ったり餃子焼こうか迷ったりするのに忙しい中、少しだけ見てみると、どうやら「宇宙とつながる」人らの最大の目標は、「成功すること」「金持ちになること」なんですよね。
宇宙とつながって、宇宙からのメッセージを受け取って、お金を得ましょう!
っていうことで、「私と同じ感覚で同じことすれば幸せに!」っていう、ネオヒルズ族が秒速で想起される情報商材くささが胡散臭くあふれ出してきます。
そりゃそうか、無知な人らをうまくひっかけてセレブ生活を装うのが常套手段、その型に、「宇宙とつながる」人らはしっかりハマってらっしゃいます。
ちなみに、Amazonで「宇宙とつながる」で検索してもなかなかすごいですよ。
なんでこの広大な。NASAも到達していない未知の地球外からメッセージが受け取れるような人なのに、極東アジアの島国の文京区とかにあるような出版社から紙に字を印刷した本を出してるんだろう…。
「宇宙とつながる」人らは、金を得て富豪になりたい!な人たち!
「宇宙は嘘」な人らは、陰謀論丸信じ!富豪は倒すべき敵!、な人たち!
「宇宙」に対する極端な態度は、何かを見分ける、重要なキーワードだと言えそうですね。