大陸から入ってきた銅製品は、それまで日本列島で使われてきた石器と違い強く、美しかった。
銅剣や銅鏡は実用的な使用と同時に、祭祀に使うものとして重用されるようになる。
中でも神獣鏡は、裏面に中国思想を文様として彫り込んだもので、全国に500面以上の出土がある。
いかに日本の為政者たちが気に入って使っていたかが伺える。
福岡県で出土した「方格規矩四神鏡(ほうかくきくししんきょう)」は、魏の元号・青龍三年の文字が彫られており、「紀年銘鏡」の部類に属す。
日本の国宝に指定されている。
※同じ銅製品である「銅鐸」はその用途などが、未だ不明のままである。
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斎藤孝監修。自然、歴史、文学、科学・技術、芸術、伝統・文化、哲学・思想の7分野からの、日本にまつわる365日分の知識。この本をさらっと読み、知ってるようで知らなかったことをさらっと初めて知りつつ、ああそうなんだね~なんて知ったかぶりしながらほんの少しだけ、書くことを1年間続けます。最低限「350ページ以上ある本を読んだよ!」の事実が残るだけでも、価値はゼロではあるまいて。言わんや「教養が身につくかどうか」なんて、知ったことかと。
1日1ページ、読むだけで身につく日本の教養365